thirty-three ページ33
昨日は昼から恭平くんと焼肉に行って、お酒も飲んだもんだから、帰ってすぐに寝ちゃって、
起きたらもう昼の12時。
とりあえず昨日のお礼の連絡を恭平くんに送ると、『またお願いします！』っていう文と共に、
『今度俺と旅行行きませんか』『俺の卒業旅行に付き合ってください』って。
正直行きたいけど。。でも恭平くんとそういう感じにはなりたくないような気もする。このまま楽しく遊んでるのが一番いいかなぁって。
ピンポーン
誰やろう・・玄関を開けると
大橋「よっ」
A「和也・・どうしたん？」
あぁ、もう会わへんって言われるんかぁ。こんなことばっかり続けてるからよな。
大橋「・・昨日は、その」
A「ごめんね、変なタイミングで会ってもうて。邪魔したよね。」
大橋「いや、俺の方こそ・・高橋くんって、彼氏ではないん？」
A「付き合ってないけど、好きなのかなぁって今悩んでるところ。向こうは告白してくれたからさ」
大橋「・・・・・あれ、実は彼女ちゃうねん。」
A「え？どういうこと？」
大橋「俺が学生の時に遊んでた女の子で、久しぶりに連絡きて、断りきれへんくて飯行ったんやけど、付き合おうって言われて。でも断ってん。俺には好きな人おるからって。
でも多分Aを見て、咄嗟に嘘ついたんやと思う。俺もその嘘に乗った。」
A「そうやったんや・・・てか、和也好きな人おったんや。ごめんな気付けんくて・・
もう終わりにしていいよ。私ならもう大丈夫やから」
大橋「それは、あの高橋くんのこと好きやからもう俺はいらんってこと？」
A「いや、そうじゃなくて、、それはまだ迷って・・大橋「俺はAが好きや。」
A「・・・・へっ！？」
大橋「今までずっと体の関係でやってきて、、、俺には正しい恋愛の進め方とかわからんくて。
せやからこの関係さえ続けばAとずっと会えるって思ってた。
けど、Aが高橋くんと一緒におるところ見て、やっぱもう自分の気持ちに蓋することはできへんって思った。
やからはっきりいうわ。
俺はAが好きや。」
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作者名：nearly | 作成日時：2021年12月12日 9時
