ゆらゆら (ページ12)

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twelve　大橋side ページ12

俺はいつもこうなる。好きな子もいつも体の関係だけで終わらせてしまう。

Aはしょっちゅう来てくれるようになって、俺もAんちに行くようになった。

行為を重ねるたびに俺はAのことを好きになった。

俺と同じ目をして必死に俺に応えてる姿も愛おしかった。

大橋「Aっ・・・・」

抱き合う間、俺が名前を呼ぶと

A「和也っ・・好きだよ？」

Aは好きだって口にするようになった。わざとなのか、無意識なのかわ分からんけど、それだけで満足やった。

でもある時行為が終わった後Aが寝言を言った

A「・・だ、大ちゃん、、いかんといて・・・・」

なーんや。大ちゃん、Aとできてたんや。

でも今大ちゃんは真依ちゃんと付き合ってる。やから俺は寝ているAに

大橋「今は俺にしとくんやで・・」

起きてる時にはよう言われへん。嫌われるのが怖いから。鬱陶しいやつやって思われるのが怖いから。

Aは俺と出会ってから、俺としか会わんくなったらしい。そう言ってた。

それは嬉しかったけど、俺のことが好きやからそうしたわけやないと思う。ただ俺が一番楽やから。都合の良い関係やから・・・

でもそれは俺が始めたことで、俺が文句を言う筋合いはなくて。

どうやったら普通の恋愛ができるんかも俺は分からへん。

でもふとAと目があった時、Aも俺とおんなじ目をしてる。やから多分Aも俺とおんなじやねん。

やからずっと、ずっと、ずっとこのまま俺らの関係が続けば良いって思ってた。

Aが急に普通の恋愛し出さへんかなって、それだけが俺の心配やった。

ほんまはこんなことしたくないのに。俺はAのこと本気で好きやねんで。