thirty-four ページ34
大倉「小さい頃に両親を事故で亡くしたAにとって、物心ついて初めて家族のように接してくれた嵐を目の前で無くしたくなかったんやろ」
A「・・・」
大倉「それならいっそ、大切な人を作らん方が、家族なんておらん方が傷つかんで済むって思っとんやろ」
A「・・・」
大倉「A、それはな、、間違ってるで。
いろんな喜びも、痛みも、悲しみも、怒りも、全部一緒に分け分けすんのが家族やねん。」
A「・・私に、、、
物心ついた時から家族のいない私に、そんなことわかんないよ！！！！」
大倉「そやから、、、
そやから俺がなったるって言うてるやろ！！
俺は、あんときも別に冗談でAにもらったるって言ったんやないで。
Aが嵐に壁感じてることなんかな、誰よりも俺が一番わかっとったわ！
どんだけ親友としてAのそばにいたと思ってんねん。
俺にしかわからん、Aの気持ちなんて。
だから俺のそばにおれって言ってるねん！」
A「・・・・・それ、、本気なん？」
大倉「本気に決まってるやろ。
まだわからんのやったらこうしたるわ。」
そう言って大倉くんは私を引っ張って抱きしめた。
大倉「これでもわからん？」
A「////」
大倉「そんな顔すんなよ、、こうするしかないやん」
そういって優しく唇を重ねた。
大倉「俺、ずっとAのことが好きやった。
俺と付き合ってほしい。」
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作者名：nearly | 作成日時：2021年12月3日 21時
