次元を超えた恋は運命でした

仲直り ページ6

ス「Aちゃん、パエージャあるで! 食べへん?」

『…あとで食べる。ていうかスペイン料理ならいつでも食べれるから、今は他国の料理にする』

ス「…さよかー」

　スペインは寂しそうに顔を背けた。冷たかったかな…見てて心が抉られる思いなのに、しょんぼりしてる所がどこか可愛いとも思ってしまう。

ﾎﾟﾙ「A、そろそろ許したったら? 」

『別に最初から怒ってないよ、ただ心外だったたけ。でもそろそろいつものスペインに戻って欲しいし、仲直りしてくるよ』

　トマト料理を取りに行こう、各国から沢山。大好きなトマトを見て喜んでるときがチャンスだ。


『スペイン〜、一緒に食べよ? ほら、トマト料理沢山取ってきたの!』

ス「うわ〜!! めっちゃ美味しそうやん! これ全部食べてええの?!」

『もちろん! スペインのために取ってきたんだから』

　さっきの寂しそうな表情とは裏腹に、笑顔で料理を頬張ってる。…幸せそうだな、本当にトマトが好きなんだね。

ス「ん! 美味しかったわぁ…ありがとうな、Aちゃん」

『どういたしまして。喜んでくれてよかったよ』

ス「…その…さっきはほんまごめん」

『いいよ、怒ってたわけじゃなかったから…。私もさっきは冷たい言い方しちゃってごめんね?』

ス「なんも謝らんといて! 悪かったのは俺やから!!…せや!」

『えっ、ちょっとスペイン?!/////』

両腕が首へと回って身体が密着してる…え、もしかして今抱きしめられてるの?! 脈絡もなく急になに…??!/// せや!って思い付きで抱きしめられ…ス「できたで!」…もう!ほんと何なの?//////

ス「あの日からずっと渡しそびれて、やっと渡せたわ…。似合ってんで、そのネックレス!!」

『え?…あ、これスペイン観光の日に立ち寄ったアクセサリーショップで買うか悩んでたやつだ…!
もしかして今これ付けてくれてたの?』

ス「せやで!…どないしたん? 顔真っ赤やで…?」

　…! 少しにやけてる…確信犯じゃん! 顔が熱いんだけど…!

『…いきなりはダメだよ、本当に急でびっくりしたし心臓止まるかと思った』












ス「堪忍な?」

　手を前で合わせると『しょうがないな〜』って笑う。そんな笑顔も可愛くて…あかんわぁ。

それにドレスも似合っとるし、髪型も含めて全部かわええ。もうめっちゃ好きや…!

『…スペイン? どうしたの?』

ス「え…っと…そのドレスも髪も、めっちゃ似合うてるよ…かわええわ!////」

『あ、ありがとう…/////』

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