異変 ページ33
ポル「邪魔するでー」
ス「家主より先にドア開けんなや…」
家の中はめっちゃ静か。部屋の電気もついとらんし…シエスタでもしてるん?
ポル「…えらい静かやな」
ス「ちょっと2人の部屋見てくるわ。たぶん寝とるだけやと思うし。
リビング行って待っててくれへん?」
ロマーノの部屋もAの部屋も見たけど居らんかった。
ス「……2人ともどっか出かけたんかなぁ」
一旦リビングに行くか。一応客人であるポルトガルをいつまでも待たせるわけにはいかんし。
ポル「随分遅かったやないの。…その様子やとAとロマーノは居らんかったようやな」
ス「そうなんよ〜2人揃ってシエスタしとるんかと思ったんやけど外れたわ」
淹れたてのインスタントコーヒーをテーブルに置いてポルトガルの正面に腰かける。
ポル「………」
ス「………」
何故か俺もポルトガルも一言も発さず座っとる。
ここにAが居てくれたらたええのになぁ…男2人はキツイわ。
「………! どこだよこの野郎ー!! スペイン〜!!」
ス「ロマーノ?! 庭のほうからや…! 」
待っときやロマーノ…! 今親分が行ったるからな!!
庭に行くとロマーノが独りで泣いとった。
ス「どないしたんやロマーノ! 何で泣いとるん?」
怪我しとる様子はないからひとまず安心やな。服は汚れとるけど…。
ス「落ち着いたら何があったか話してな。Aのことも気になるし…」
ロマ「っ……スペインの…バカヤロー!!」
ス「いったぁ! 何すんねん!…って号泣しとるし…。」
泣きじゃくるロマーノの頭を撫でながら落ち着くのを待ち、一緒にリビングへ戻る。
「お、ロマーノは居ったんやな…穏やかやなさそうやけど」
ス「俺が駆け付けたときに泣いとったんや…理由はまだわからんけどな。
あとAのことに触れたらまた泣きよったんや(小声)」
ロマーノが落ち着いたら話もう1回聞いてみなあかんな。
ス「ショコラ―タ淹れたで飲んでな…。
ところでロマーノは庭で何してたん? 」
ロマ「…昼近くになってもAが起きてこねーから起こしに行ったんだ。
でも部屋にAは居なくて家中探しても見つからなくて…。
行ける範囲で外も探したけどいねぇんだ」
ス「そうやったんか…不安の中よう頑張ったな〜偉いで?」
ポル「それにしてもAはどこに行ったんやろな…」
Aが無断で出かけたのは初めてやし、心配やな。
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偉大なるベンザ様(プロフ) - 1から一気読みしちゃいましたw、この小説今まで読んだ中で一番好きです!!!!体調に気をつけて更新頑張ってくださいね! (2022年9月15日 19時) (レス) @page6 id: 05631b7c6e (このIDを非表示/違反報告)
さばまる(プロフ) - 少し前に見つけたのですが面白くて読み切っちゃいました💦続き頑張ってください! (2022年9月9日 12時) (レス) id: 96293b007d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Amie | 作成日時:2022年8月31日 23時