次元を超えた恋は運命でした

賭けの勝者は… ページ4

私がそう言ったらロマーノは目を丸くしてるし、イギリスは驚嘆してこう言った。

ｲｷﾞ・ﾛﾏ「「………マジかよ」」

『え、何その反応!? 合ってるのか間違ってるのかどっち??』

　ちょ、無言が一番困るんだけど…誰でもいいから何か言ってくれない?

「ふっ…賭けは俺の勝ちやな」

「嘘やろ、負けたんか俺…」

　2つの聞きなれた声が振り向いて、顔を見て正誤がわかった。…ここまで似せられたらほくろの有無でしか分かんないよ。

ﾎﾟﾙ「よぅ分かったな…後ろ向いて服と髪結ぶリボンまで交換したのに」

ス「すごいなぁ…ポルトガルにもAちゃんにも完敗やわ」

　賭けに負けてもしゃあないなぁと頬を掻く。え、どういうこと? 賭けって…。

『イベリア兄弟は何してたのよ…ちゃんと全部説明してくれる?』

ス「ポルトガルに賭けしようって言われて、上着とリボン交換させられたんや」

『どうして賭けなんてしたの?』

ﾎﾟﾙ「俺がスペインにムカついてたからやで!」

　『うわ、言い方がスペインそっくり!』

ス「えぇ?! 俺ってっこんななん? てか俺の真似せんといてや!!」

ﾎﾟﾙ「賭けに勝っても勝負に負けたでその腹いせや」

『何言ってるの…』

ス「俺にもさっぱりわからへん…」

フ「で、二人はどういう答えを予想してたの?」

　あ、フランスいたんだ…。いつのまに追いついたの?

ﾎﾟﾙ「俺はAが正解するって信じて、こいつは信じんかった」

ス「そんな言い方せんといてや! ちゃうよ、Aちゃん? ただ間違うか正解するか予想しとっただけやで」

ｲｷﾞ「言い方が違うだけで同じじゃねーか」

『スペイン酷いよ…』

　私の最推しかつ好きな人は貴方なんだけど…そんな人にここまで言われたら…ね。

ス「い、いやそういうことや無くて、服まで変えたらもっと難しくなるやろ? やから間違える思うて…(俺的には好きな子の行動を理解して予想したつもりやってん!)」

『もっと傷ついた……』

ス「えぇ?!」

ｲｷﾞ「墓穴彫ったな…」

ﾛﾏ「馬鹿が…見損なったぞ、スペインこの野郎」

ス「ろ、ロマーノ?!」

ﾎﾟﾙ「こんなやつ置いて、さっさと中入ろうや。そろそろ始まるで」

『うん…もうスペインなんて知らないから』

　ポルさんに手を引かれ中へ入ってい行く。イギリスとロマーノも後からついて来る。

　せっかくの舞踏会なのに…スペインの馬鹿。

ス「ちょぉ待ってや! フランスどないしよ、俺…」

フ「早く謝りにいけ、空回り馬鹿」

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