萌え袖と彼シャツ ページ22
待つこと数十分、トーニョが戻ってきた。私もトーニョもパジャマ姿でベッドに腰かけている。
『前から思ってたけど、トーニョの袖長いよね〜萌え袖可愛い!』
ス「萌え袖…? よぅわからんけど可愛いんかこれ…今の俺にとっては邪魔なんやけど…」
曲げた肘を上にあげ手首を左右に振りながら不思議そうな顔をしてる。
『何で邪魔なの?しかも今限定なんだ…』
ス「今っていうか、長い目で見ればこれから?…これやと手繋いでも袖が掌にあたって掌に触れられんし指と指の間に挟まって絡めにくいやんか」
そう言いながらギュッと手を握るトーニョ。柔らかな笑みを浮かべながら「そう思わん?」って言ってそのまま手の甲にキスを落とした。
『言われてみれば確かに…///。邪魔にならない程度に袖捲ればいいんじゃない? 私的にはトーニョの萌え袖好きだけど』
ス「そうなん?…そろそろ寝よか、こっち来ぃ?」
本当に一緒に寝るの? 心臓持つ気がしないんだけど…。電気を消して大人しくトーニョの隣に横になる。するとギュッと抱きしめられたから私もトーニョの背中に腕を回す。
ス「…大好きやで、A。おやすみ」
『私も大好きだよ…っ///おやすみなさい』
ドキドキして眠れない気がするのに、トーニョから伝わる体温が心地よくて落ち着くのはどうしてだろう…。
___トーニョside_____
ロマ「朝だ起きろコノヤロー!!」
ス「ぐぉっ…!おはようロマーノ…頼むからず頭突きで起こすのやめてくれへん?」
ロマ「うるせー!Aが朝飯作ってくれたから起こしに来てやったんだぞ」
横を見ると隣で寝てたはずのAがいない。早いなぁ。
ス「はいはい…着替えたら行くから先食べとってな〜」
着替えてカーテンを開いた。お天道様出とるし、今日もええ天気や!
ス「Aおはよう。朝ご飯作ってくれてありがとうな!」
『おはようトーニョ!簡単なものしか作ってないけど、食べよう?ってどうかした?』
ス「Aが着てるシャツ…それ俺のやろ?」
『ごめん、洗濯中で着るものなくて…嫌だった?』
ス「全然! ただなんかこう…////」
ぶかぶかなのが可愛えのと着てるのが俺のっていうのが…///言葉にできんけど嬉しいというか愛しいっていうか…あかんわ…///
ス「似合っとるし、なんかええな! せや、そのシャツあげるわ!その代わりまた着たって?俺その恰好好きやから」
『うん!また彼シャツするね!』
萌え袖といい彼シャツといい聞き慣れん言葉やなぁ。
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偉大なるベンザ様(プロフ) - 1から一気読みしちゃいましたw、この小説今まで読んだ中で一番好きです!!!!体調に気をつけて更新頑張ってくださいね! (2022年9月15日 19時) (レス) @page6 id: 05631b7c6e (このIDを非表示/違反報告)
さばまる(プロフ) - 少し前に見つけたのですが面白くて読み切っちゃいました💦続き頑張ってください! (2022年9月9日 12時) (レス) id: 96293b007d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Amie | 作成日時:2022年8月31日 23時