合流 ページ3
会場が近付くにつれ人だかりが増える。夕方とはいえ、いつも見上げている空に変わりない。なのに少し違う服を着てるだけで不思議な感覚になる。
ただ歩いているだけで別世界に迷い込んだかのような、初めて味わう雰囲気。…目に映るもの全てにいつもと違う顔を見せられて…ううん、魅せられてるって変換した方が良いのかな。
『夢心地っていまの心境を言うのかな…現実とは思えないよ』
フ「そのうち慣れるから大丈夫だよ。今はスペイン達と合流しよう。扉の前にいるらしいけど……あ、あそこじゃないかな?」
視線を向けた先で揺れる１つの金髪と３つの茶髪。顔までは見えないけど、たぶんそうだ。
高鳴る気持ちは自然と足を速め、慣れない靴で駆け出した。
『みんなお待たせ〜‼…あっ』
「…ったくあぶねぇな。気をつけろよ、この野郎」
足の重心が右にそれてよろけた私。それを右腕で支えてくれた人の声は聞きなれた台詞を言う。
『…ありがとう、ロマーノ。…魔法がちゃんと成功したんだね』
ｲｷﾞ「おい、その言い方はねえだろ…誰の頼みでやったと思ってんだ?」
『ごめんごめん。ありがとうね、イギリス』
ロマーノもイギリスも似合ってる! なんならロマーノは髪型をしっかりセットしていてナンパに行く気満々なことが分かるし…。
ﾛﾏ「にしても反応薄くねえか? スペインの野郎なんか目をキラキラさせて鼻息荒かったぞ…」
『私は初めてじゃないからね…寧ろ見慣れてるよ』
アニメや漫画でね笑 けど当然なが会うのは初めてなわけで…
『2人ともかっこいいよ! そう言えばスペインとポルさんは? 一緒にいたよね?』
ﾛﾏ「あぁ、あそこにいるぞ」
指さす方には赤と緑の燕尾服を来た二人がいる。でもどうして後ろを向いてるんだろう。
ｲｷﾞ「さて、どっちがどっちかわかるか?」
『えっここでクイズ?! しかもまぁ髪型まで同じにしちゃって…』
スペインはきっとエクステか何かを付けてるんだろうけど…。後ろで結んだ髪の長さは同じだしふわっとしてるし、立ち姿も一緒全くなんだけど…。
『これどうやって見分けるのさ』
ﾛﾏ「知るか。自分で考えろよ、こんちくしょうめ」
ｲｷﾞ「そんな難しく考えなくてもAなら分かると思うぜ」
そんな無茶な…てか味方してくれないんだね。こうなったら雰囲気で…って思ったけど、みんないつもと違うし当てにならないか。
少し考えた後私はこう答えた。
『赤がポルさん、緑がスペイン!!』
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偉大なるベンザ様(プロフ) - 1から一気読みしちゃいましたw、この小説今まで読んだ中で一番好きです！！！！体調に気をつけて更新頑張ってくださいね！ (2022年9月15日 19時) (
レス) @page6 id: 05631b7c6e (このIDを非表示/違反報告)
さばまる(プロフ) - 少し前に見つけたのですが面白くて読み切っちゃいました💦続き頑張ってください！ (2022年9月9日 12時) (レス) id: 96293b007d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ａｍｉｅ | 作成日時：2022年8月31日 23時
