星と月だけが見ていた ページ18
降ろされたの手すりの上。後ろには庭が見えるけど、幅は広いしアントーニョが抱き留めていてくれてるから落ちることはなさそう。それに足が硬い床についていないからか痛くない。
ス「俺と目線の高さが一緒やな!」
『そうだけど…顔近いからっ//』
ス「近かったらあかんの?」
『あkっ…あかんくない///』
下から覗き込むように首傾げるのは反則だと思う。本当あざとい…///
ス「…もうすぐ舞踏会終わってまうな…。Aは楽しかった?」
『もちろん! 素敵なドレスも着れたし、色んな国の料理があったし…。日本ではこんな機会滅多にないから嬉しかったよ。本当にありがとう!』
ス「楽しんでもらえたなら何よりやで!」
本当に楽しかった…! 時間はあっという間に過ぎてまだ楽しみ足りないくらい。
でも一番はアントーニョとのことかな。軽い喧嘩みたいなことから始まったけど、今はそんなことがかすんじゃうくらい幸せで…。
ス「急に笑み浮かべてどうしたん?」
『幸せだな〜って思って!』
ス「俺も幸せやで! でもまだやよ…とっておきのサプライズがあんねん! 10・9・8…」
え、これ何のカウントダウン? 怖いんだけど…
ス「3・2・1…!!」
『…っ!!』
目を閉じた私に聞こえてきたのは少し遠くで何かが弾けた音。しかも何回も。
ス「A、目開けて空見てみ?」
『…? 花火だ…!』
ス「日本に協力してもらってん」
『本当に綺麗…!』
まさかここでも花火を見れるとは思ってなかった。見惚れているとアントーニョの手が私の右頬に添えられ、再び顔が近付きコツンと額がくっついた。
ス「Aの方が綺麗やで」
『ベタだね笑 この流れも日本から?』
ス「ちゃうよ、紛れもない俺の本心や。今夜は一段と可愛ええし綺麗やで?」
『アントーニョもかっk ス「トーニョって呼んだって?」 …トーニョもかっこいい…よ…//』
背中に回された腕に力が入った。あ〜鼓動が早いよ…!振動が伝わりそうなくらい大きく感じる。
さっきから何か変だよ…。改めて気持ちを伝えあって、呼び方も変わった。何より互いに特別な存在になったことが大きくて、より幸せに満ちてる感じがする。トーニョも同じだといいな。
ス「…っあーもう俺我慢できひんわ…// A、キスしてもええ?」
『っ…/////// 』
嬉しさ半分と恥ずかしさ半分。言葉にできなくて行動で示す。
目を閉じた私に近づくトーニョの気配。唇が重なる瞬間は星と月だけが見ていた。
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偉大なるベンザ様(プロフ) - 1から一気読みしちゃいましたw、この小説今まで読んだ中で一番好きです!!!!体調に気をつけて更新頑張ってくださいね! (2022年9月15日 19時) (レス) @page6 id: 05631b7c6e (このIDを非表示/違反報告)
さばまる(プロフ) - 少し前に見つけたのですが面白くて読み切っちゃいました💦続き頑張ってください! (2022年9月9日 12時) (レス) id: 96293b007d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Amie | 作成日時:2022年8月31日 23時