幸せな時間 ページ17
それからというもの、アントーニョが「名前をもっと呼んだって」って何回も言うから色んな感情で呼んでみる。…段々楽しくなってきた。呼ばれてる本人も満更でもなさそう。
『アントーニョ!』
『アントーニョ♪』
『アントニョーアントニョー』
『アーントーニョッ?!』
不意抱き寄せられた。首元にかかる吐息がくすぐったい。
ス「…最後の2回はふざけたやろ」
『…バレた? でも名前を呼ぶだけで幸せな気持ちになるから止まらなくて笑』
だから私の名前も呼んでほしいんだけど…。期待を込めてじーっと見つめてもアントーニョは首を傾げるだけだ。…もう鈍感。知ってるけどさぁ…。
ス「へぇそうなん。…まぁ確かに楽しそうやったなぁ…A?」
『っ…!!////』
何これ…すごいキュンって来た。なんかこう…胸を撃ち抜かれたというか心臓が跳ね上がった感じ?これはやばいな…名前を連呼してほしくなる気持ちが分かる。
ス「ん?…どないしたん? Aの顔赤いで〜?」
ニヤニヤしてる…確信犯だこの人っ!///
『〜っ// 別に何でもないもん! …ただ…今すごく幸せ!』
ス「俺もめっちゃ幸せやで〜!! これからもっと幸せにするさかい、俺についてきてな?」
『っはい!!』
…かっこいいなぁ/// 惚れ惚れしちゃう。本当に叶っちゃったんだ…奇跡だよ…!
ス「あっもうあんま時間無いやんか! もうちょい余韻に浸ってたい所やけど続きは家に帰ってからにしよか。そろそろ俺と¿bailamos?…ていうても曲は聞こえへんけどな笑」
『Me encantaría!…って聞こえないのに踊れるの?』
ス「なんとかなるんとちゃう? イギリスとの練習のときもなかったし慣れたもんや! 俺にリードさせたってや」
そう言って手を差し出してくれる。不思議なことにアントーニョに言われると本当になんとかなりそうな気がしてきた笑
手を取ると静かに踊り始めた私たち。少し照れ臭いけど、幸せな時間でもある。
…ただちょっと足が痛くなってきた。今思うと慣れないヒールで長時間踊ってるもんなぁ…さっき走ったし階段も上ったしね。
『アントーニョ…ごめん、私足が痛くなってきた』
ス「それはあかんわ! ちょっとごめんな…」
『え、何…うわっ!///』
これは俗に言うお姫様抱っこなのでは…?! 恥ずかしい//
ス「こうすると本物のお姫様みたいやなぁ」
『重いでしょ?// 降ろしてっ///』
ス「ええよ。でもここに座っとき?」
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偉大なるベンザ様(プロフ) - 1から一気読みしちゃいましたw、この小説今まで読んだ中で一番好きです！！！！体調に気をつけて更新頑張ってくださいね！ (2022年9月15日 19時) (
レス) @page6 id: 05631b7c6e (このIDを非表示/違反報告)
さばまる(プロフ) - 少し前に見つけたのですが面白くて読み切っちゃいました💦続き頑張ってください！ (2022年9月9日 12時) (レス) id: 96293b007d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ａｍｉｅ | 作成日時：2022年8月31日 23時
