ダンス with ポルさん ページ13
ポル「……」
『……』
…静かだ。曲が始まって以降互いに一言も喋ることなく踊ってる。いや、これが普通なんだろうけど、今までの2人のときとは違うから変に緊張してる。
ポル「A、緊張しとう? 動きが硬いで」
『バレた? さっきまで喋りながら踊ってたから静かだとちょっと…』
ポル「ふぅん… せやったら俺とも話そうや」
きょとんとした後柔らかな笑みを浮かべるポルさん。
ポル「俺の時もやけど、イギリスとフランスからの誘い文句にそれぞれの言語で返してたやん。もしかして今夜のために勉強したん?」
『実はそうなの、英語は学校で習ったからしてないけど。これを機に色んな国の言葉が話せたらいいなって思って』
とは言うもの突然の思い付きだったから、取り敢えず舞踏会で使いそうな表現しかまだしらないんだけどね。
ポル「ええやん。せやけど大変なことない?」
『大変だけど楽しいから気にならないの! 後ね、この前ポルさんが家に来たときに文化の違いに戸惑ったことがきっかけなんだけど文化も興味があって、調べるより体験して学んでいきたいな』
ポル「あ〜(訂正した方がええんかな…)」
『ねぇポルさん、気になってたこと聞いても良い?』
ポル「ん?」
『スペインとやってた賭けのこと。賭けに勝ったけど勝負に負けたって言ってたけど、何の勝負してたの?』
ポル「…男と男の勝負っちゅーやつ? まぁ俺が勝手に始めてあいつを巻き込んだだけやけど、俺にとっては大切なことなんよ」
大切なことなのに賭けもしたの?って言いかけたけど、声にでることはなかった。だって腕を引かれて抱きしめられたから…。目の前には胸があって顔をあげてポルさんの顔を見る。
『…どうしたn…ポル「嘘なんよ」…え?』
ポル「…腕や手首にキスしたこと感謝やって言うたけど、そんな文化ないで。…俺が衝動を抑えきれんくて行動に出てもうた俺の気持ちや」
『衝動? 気持ち?…ん???』
全然思考が追い付かない。感謝の表し方にそんな文化は無くて気持ちが行動に出た??
ポル「Eu te amo」
ポルトガル語? 何て言ってるか分からないって!! あ〜考えすぎて頭パンクする!!
ポル「…月が綺麗やね」
『え…本当だ』
大きな窓から見える星空には満月が浮かんでいる。凄く綺麗…!
ポル「…はぁ…これでもあかんとか…ほんま鈍感」
『…っ!?///////』
ポルさんは私の髪を手に取りキスした。
ポル「…A、めっちゃ好きやで」
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偉大なるベンザ様(プロフ) - 1から一気読みしちゃいましたw、この小説今まで読んだ中で一番好きです!!!!体調に気をつけて更新頑張ってくださいね! (2022年9月15日 19時) (レス) @page6 id: 05631b7c6e (このIDを非表示/違反報告)
さばまる(プロフ) - 少し前に見つけたのですが面白くて読み切っちゃいました💦続き頑張ってください! (2022年9月9日 12時) (レス) id: 96293b007d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Amie | 作成日時:2022年8月31日 23時