最後の最後まで… ページ12
ダンスホールを出てバルコニーまで来た。手すりに両腕を載せ俯く。
ﾎﾟﾙ「はぁ…しんど。何やねんあれ…」
分かっとるはずなのにつくづく思い知らされるスペインとAのこと。まだ付き合うてないらしいけど、途中からそれっぽい雰囲気出しよって…。
フ「本当見ててじれったいよね! 」
ﾎﾟﾙ「…フランスやないの。俺の後着いてきたん?」
フ「まぁね〜。…Aちゃんを困らせちゃだめでしょって言いたくて。俺とイギリスはまだしも、頑張ったスペインが可哀そうじゃない」
ﾎﾟﾙ「ええやん別に。惚れた以上何もせずに諦めるのは嫌やし、それで気持ち変わったらその程度やったってことやろ? 恋の駆け引きの一種やで」
フ「賭けといったらなんで見破られない方に賭けなかったの? ポルトガル的にはそっちの方が良かったでしょ。 わざわざリボンまで変えたのは、Aちゃんに間違えて欲しかったからでしょ」
俺なりに仕掛けたつもりやったけど効かんかった。状況が変わったでも見事に見分けてみせた、あの日と同じように。
ﾎﾟﾙ[せやで。もしAが間違うたら本気で奪ったるつもりやった。俺を選ぶっちゅーことはスペインのこと理解しとらんってことやろ?なら俺が有利になる可能性あるやんか」
その時は全力で落としに行く。スペインとはまた違うやり方で振り向かせて、結ばれたら愛し尽くす。スペインが推しとか関係なく俺のことしか考えられへんくらいに、今以上にもっとや。
ﾎﾟﾙ「…そろそろ会場に戻るわ。」
フ「ポルトガル…!」
ﾎﾟﾙ「ん〜?」
フ「俺はお前の恋の行方も見届けてやるよ。本当は止めたいけどね…」
ﾎﾟﾙ「ふふ、おおきに。流石愛の国やね。ほな、最後に悪あがきでもしたるわ」
なぁスペイン…昔世界を半分こしたそあの時もお前が有利やったよな。なんで欲しくなるものが同じなん?しかもまた俺が不利やし…。ちょっとくらい俺が優位になったり手に入れてもええと思うんよ。…せやから俺がAをもろてええやろ?
…なんてもう遅いことは知っとるんやけどほんまに無理や。今まで何回言い聞かせたか分からんのに、好きになった女性のことを簡単には諦められへんとか…厄介な性格しとるわ。
ﾎﾟﾙ「ごめん、待たせてもうた?」
『ううん、今曲終わったの。ナイスタイミング!」
ﾎﾟﾙ「ならよかったわぁ。…A、vamos dançar？」
『Eu adoraria!』
悪いけど、最後まで俺のやりたいようにさせてもらうで。
ダンス with ポルさん→←デレーノ（勝手に命名）可愛いなぁ
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偉大なるベンザ様(プロフ) - 1から一気読みしちゃいましたw、この小説今まで読んだ中で一番好きです！！！！体調に気をつけて更新頑張ってくださいね！ (2022年9月15日 19時) (
レス) @page6 id: 05631b7c6e (このIDを非表示/違反報告)
さばまる(プロフ) - 少し前に見つけたのですが面白くて読み切っちゃいました💦続き頑張ってください！ (2022年9月9日 12時) (レス) id: 96293b007d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ａｍｉｅ | 作成日時：2022年8月31日 23時
