次元を超えた恋は運命でした

舞踏会当日だ! 準備しよう ページ1

フ「さぁて、どんなヘアメイクにする? お兄さん張り切っちゃう!」

『ん〜どういうのが舞踏会に合うのかよく分からないから、お任せでって言いたいんだけど困る?』

フ「全然〜寧ろその言葉が聞きたかった!…じゃあ始めるよ」

『お願いします!』

　全投げしちゃったけど、本当に良かったの?…何か企んでないと良いけど、フランスの(自称)愛の国としてのセンスを信じよう。スペインに好印象を与えられるような仕上がりになると期待してる。

　…スペインも今頃準備してるのかな。確かポルさんと色違いの服にするって言ってた。…会うのが楽しみだな〜。あと、イギリスの魔法が成功してるといいけど…ロマーノはちゃんと大人の姿になれたかな?

　そう言えば各国の料理が持ち寄られるんだっけ…。何を持って行こうか悩んで、いっその事スペイン料理と日本料理を合わせたものを作ろうかな〜って考えた。…何も浮かんでこなかったんだけどね。スペインは「何もいらんよ」って言ったけど…。

フ「百面相してどうしたの?笑 見てて面白いからいいけどさ」

『今夜出される料理について考えてたの。私何も作ってこなかったんだけど良かったのかな〜とか、仮に作ったとしたら何だろうとか』

フ「なぁんだそんなこと笑 Aちゃんは何も考えなくていいんだよ。今夜の舞踏会は君のためにスペインを始めに皆で考えたイベントだからね。ただ楽しむことだけ考えててよ」

『…分かった。初めてだし挙動不審になるかもしれないけど、楽しみにしてるね!』

よくよく考えると、無料で世界中の料理が食べられるわけでしょ? 色んな料理のフルコース…やばい、考えるだけで最高じゃん!



＿＿＿数十分後＿＿＿＿

　ヘアメイクが終わりドレスにも着替える。一人では無理だから給仕の人に手伝ってもらった。

『…普段と印象が違いすぎて私じゃないみたい』

　鏡の中には初めて見る自分の姿がある。ヘアメイクはドレスに合ってるし華やかだ。しばらく見つめていると外から声がした。

フ「…そろそろ会場に行こうか」

　部屋を出ると、着替え終えたフランスがいた。

『…いよいよ始まるんだね。緊張してきた』

フ「みんなが騒いで踊ったりするだけで何も変わらないさ。リラックスして…ほら、大丈夫でしょ?後はエスコートに任せればいいんだよ」

　目を閉じてアニメで見てきた色んなシーンを思い浮かべる。…確かにいつも通りかも。

『ありがとう、緊張ほどけた!』

フ「それじゃ行こうか」

一方その頃、ロマーノとイベリア眉毛は→

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