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『はい、５分ね。どうぞ。』
男「はぁ、つれないなぁ。時間もないし単刀直入に言うけど、またやり直したいんだ」
『はぁ？ 教授のお嬢さんと結婚したのはそっちじゃない。』
男「まぁ、そうなんだけど、結婚したけど、俺が愛してるのは美香だけなんだ。アイツはホントにお嬢様でつまんない女なんだ。美香と離れて、自分の気持ちにやっと気づいたんだ」
『悪いけど、出世のために教授に言われるがままのあんたには、もう何の興味もないし、気持ちも残ってないの』
男「そう言うなよ…。ここよりももっと良いマンションも用意できるし、生活費も出せるし、何も苦労させない。家には着替えに帰るだけで大丈夫だから。」
『何言ってるの？私とやり直したいって、離婚する気も無いのに、どの口が言ってるの？！』
男「教授も愛人の一人二人は男の甲斐性だって言ってくれてるから、問題ないよ」
『・・・はぁ・・・。情けない…。』
男「なんだよ、将来出世が保証されてるんだぞ。教授になる男だぞ。情けなくなんかないだろ。」
『こんなこと言う人の事が好きだった自分が情けないって言ってんの。前は出世とか気にしないで患者さんと向き合うドクターだったのに・・・。』
男「なんだよ。治療はちゃんとやってるし、成績も出してる。ちゃんと患者を救ってるだろ。」
『とにかく。私たちはもう終わってるの。愛人にはならない。もうこれ以上話すことはないわ。』
男「俺たち上手くやってたじゃないか。体の相性だって良かっただろ？」
パァーン！
え？壁の陰で聞き耳立ててたけど、何事かと、玄関の方をのぞくと、美香さんが男をビンタしたようだった。
『サイテー！！もう帰って！！二度と私の前に現れないで！！』
泣き叫ぶような美香さんの声に、いてもたってもいられず、玄関に向かう。
「5分経ちました。お帰りください。二度と美香の前に現れないでください。」
男は舌打ちして俺を睨んだ後、帰って行った。入れ違いにピザ屋が到着。
ピザ屋「あ、あのー、及川さんはこちらで、よろしいでしょうか・・・」
異様な空気を察したようで、なんか申し訳ないと思い、努めて明るく
「あ、はい！そうです。どうも〜。」
ピザを受け取ってドアを閉めた。
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Kayokoyuki(プロフ) - このお話も好きすぎますハート 更新楽しみに待ってます！ (2021年7月21日 2時) (
レス) id: 2c9453d333 (このIDを非表示/違反報告)
Meets(プロフ) - M-Y8-14さん» ありがとうございます〜。今回は50話以内に終わらせるつもりです！どうぞお付き合いくださいませ！ (2021年1月24日 22時) (レス) id: 97abf42110 (このIDを非表示/違反報告)
M-Y8-14(プロフ) - Meetsさんお帰りなさい★待ってました。また楽しませて頂きます♪ (2021年1月24日 21時) (レス) id: b8eee20f7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Meets | 作成日時：2021年1月24日 1時
