オレンジベリーショコラ - Daiki. A＊Ryosuke. Y-

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午後一時

近くの大型スーパーで山田くんと待ち合わせ




コンクールに向けた作戦会議第一弾ということで、とりあえず共通課題の材料を買い揃える




山田「共通課題がショートケーキとか、俺得過ぎるよね笑」



A「そだね。でも私、フィナンシェ作ったことないや。」




みんなが作らないといけない共通課題というのがあって、それがショートケーキとフィナンシェ。
その他に、自由課題として、各々オリジナルのものを作る決まりになっている。





山田「俺もフィナンシェはない！型買わなきゃ。あとねぇ、買わないといけないのは、卵と薄力粉、グラニュー糖たんねぇな多分...無塩バターとベーキングパウダーは足りると思う。」



A「無塩バターとベーキングパウダーはあるのね。うちでも作ってるんだね。」



山田「まぁね、好きだからってのもあるけど、ちょっとテストびびってるからね、笑」





カートを引きながら物を選ぶ私達は、はたから見たらどういう関係だと思われてるんだろう。



ちょっと、、大ちゃんに申し訳なさを感じる。







.









A「お邪魔します、」



山田「どーぞ」



モノトーンで統一された、整頓されたワンルーム。

部屋自体は広くないけど、



A「わー、キッチンは独り暮らしとは思えないね！」



山田「そう、キッチンだけはこだわって探したから」



3口コンロに、広いシンク、広い流し。
独り暮らしには珍しく、対面型キッチンで、背中側の棚には自分のものであろうしっかりしたレンジが置かれていた。




A「私もけっこうキッチンにはこだわったけど、ここまで良いところなかったよー！」



山田「まぁ、代わりに部屋狭いんだけどね笑」




そう言って、買ってきた粉類を袋から出してボスボスとシンクに置く。

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