Speed It Up! -Hey!Say!BEST- (ページ26)

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26.Haruni -Daiki.A- ページ26

大貴「この問題なんだけどさあ、なんでこうなんの？意味わかんねえ。」

A「あー,,、ちょっと待って考える」

大貴「うん」

私の左側に座る大貴の右手が、私の腰にまわる

解答と照らし合わせながら、どうやって説明しようか考えているのに、その手が気になって仕方がない

ぎゅっと体をくつけるように、横から一緒に参考書を覗いてくる

なんだか落ち着かなくて立ち上がる

A「.ねえ！参考書に書き込んでもいい？なんかペン貸して？」

大貴「あー、俺の机の上にあるから適当に取って？」

勉強机の上にあるペン立てから一本抜いて、再びベッドに座る

..さっきより少し距離を置いて。

A「こういう問題はね、まずこの式をこう変形して...」

そう説明している最中も、大貴は少しずつ距離を縮めてくる

A「それでね、積分して...」

膝の上に乗せて書き込む参考書

その参考書を抑える左手に、大貴の左手が重なる

...集中なんてできたもんじゃない

A「ごめんのど渇いたわ、」

大貴の膝の上に参考書をぼんっと置いて席を立ち、リュックからお茶を取り出す

お茶を飲んで、再び少し距離を空けて座る

大貴「お前さあ、」

A「ん？」

大貴「..嫌なの？」

A「...なにが？」

言いたいことはわかったけど、知らないふりをする