この花は今、きっと笑ってる【Black】 (ページ30)

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「でも、そんな…」

丸「……分かりました。行こう、A」

丸山くんが両親の目を見ずにそう言った。…丸山くんから、静かな怒りと悲しみを感じた。

…そうか、私たちが最期まで一緒にいなきゃ。私たちが、横山くんの前で笑わなきゃ。

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病室のドアをゆっくり開ける。…横山くんは、ベッドから起き上がって窓の外を眺めていた。

「…っ、横山く、横山くん…！！」

丸「裕ちんっ…！」

私たちの声で、横山くんの顔は窓から私たちの方へ向いた。

横「……あぁ、丸……A…、」

「………っ、」

いつもより返事が遅く、感情も読み取れない。

横山くん……あなたは今、何を思ってるの？どれだけの苦しみを抱えてるの？

私は溢れそうな涙を必死に堪え、話し始めた。

「っ…ねえ横山くん！今から横山くんに感謝の気持ちを述べます！」

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