この花は今、きっと笑ってる【Black】 (ページ28)

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丸「…Aは偉いわ、偉いし…強い。つい最近まで他人やった裕ちんのことを…訳分からん病気のことを信じて、ここまでしてくれるなんてな」

「…あのね、私…、多分初めて会った時から好きだったのかも、って…最近思うの。一目惚れだったんじゃないかなって。儚くて、今にも消えそうで。…放っておくなんてできなかった」

丸「好き、かあ……なんか僕まで辛いわ、笑好きになった相手は、もうすぐ……っ、」

「…だから私はなるべく…、なるべく笑っていたいの、横山くんの前では。…もうすでにいっぱい泣いちゃってるけど、笑 ……横山くんが心の中で笑ってる分も、私が代わりに笑いたい」

丸「うん、…僕も、おんなじ気持ちやで。……最後まで、笑おな」

「…、うん」

丸「Aが笑うとな、パッと空気が明るくなんねん。僕はもちろんやけど、裕ちんもきっとAの笑い声に救われとると思う」

「…そうだといいね。最後まで、横山くんにも笑っててほしいな」

丸「…せやな」

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