Dear 弱虫くん【Orange】

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その日の授業終わり、夏鈴とサークルの教室へ。















夏鈴とは学科は違うけどこのサークルで仲良くなったから、サークルはいつも2人で向かう。
















「……ん？なにこれ、手紙…？忘れ物かな、」


















サークルの部屋の机に、封筒に入った手紙らしきものがぽつんと置いてあった。



















夏鈴「え〜なんだろう…って、ちょ…これ！A宛てだよ！！もしやラブレター！？」

















「えっ、嘘！？え、ちょっと開けてみる！！」















私は恐る恐る、…でもワクワクしながら封筒を開けた。














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『こんにちは。先日は傘を貸していただきありがとうございました。僕はこの学校の者です。とても嬉しかったです』















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「…あ、傘、」
















夏鈴「え、なに傘貸したの？誰に？」















「…それがね、顔が分かんなかったの。…1週間前ぐらいに大雨の日あったでしょ？あの日、大学出てすぐの所でフード被った男の子が傘ささずにびっしょ濡れで立ってたの」
















夏鈴「え、それ…やばい人じゃないの？」















「う〜ん…でも、なんかすごく辛そうな背中だったんだよね」
















夏鈴「辛そうって…、なんか怖くない？この手紙」













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