【文アル】桃の花のように〜第6章紅紫の風景編〜

海外へ ページ1

「フフフ…」


「ﾋｴｯ」

「こっわ」

「(笑)」


現在、桃から不気味(？)な笑い声が漏れ出ている。
その楽しみはと言うと…。



『海外(旅行)？』

『…ああ、そうなんだが…
桃お前「旅行」って言ったな誰が旅行だ仕事だぞ』

『…ﾁｯ』

『舌打ちをするな。…ともかく、
今回は海外での仕事だ。せっかく
人気にもなって来たんだ。

今の時代、海外での仕事を1つや2つ
持っていたっておかしくはないだろう。』

『あーあ、ジャス(略称件愛称)との戯れが減る…。なージャスー？』


《ｸｳﾝ？》


『あーっ！お主は今日も可愛かのうー！』

『犬は家族なりなんなりに預ければいいだろう。
…ああ、それでな。行先は』

『イギリスだろ』

『何故知ってる』

『盗み聞き』

『…自首した事は褒めてやる・
で、その…。』

『ロンドンで仕事』

『…で！だから！
行ってこい！明日！！』

『えっ、明日？』

『あらあら』

『いや、編集長、それだと
書きかけの原稿が…！』

『嗚呼、それなら大丈夫だ。
切り詰めてあるし、上からも許可は取ってある。
だから準備をしろ。…今日は早めに上げっていいぞ。

いいか、明日行って帰ってくるのは二週間後だ。』





「いいなー、俺も海外生きたかった…。」

「せやね。」

「織田作はともかく太宰はもうちょっと
生きれば出来たんじゃないのか？」

「あー…」

「うっ…、二人そろってニヤニヤすんなよーーーー！！」

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