都合が悪くても。（14）リクエスト ページ41
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もうこれから会わない。
そんなことを決心しても、「会いたい」そんなLINEに釣られ、私は彼の家へと足を運ぶ。インターホンを押すと「…鍵開いてる」とのんびりとした声がした。玄関のドアを開けて鍵を閉めれば奥の方からドタドタと足音がする。
「 …会いたかった。キスしていい？ 」
「 うん… 」
頷くと普段と見違えるような勢いのあるキスをされる。
あーあ、もう会わないって決心したはずなのに。
そんなことを考えながら、彼の自分だけの欲求を満たすキスを受け入れる。私の決心は彼のキスに溶かされるほど脆いみたい。
自分に似合ってる服を着て、彼の好きそうな髪型にして丁寧にメイクもする。私だって自分を安売りするつもりは無い。こんなにグズグズ都合のいい女を演じ続けているのは、この荒々しいキスの中にどこか優しさを感じてしまうからだ。
いつの間にか脱がされていた服に、目の前には引き締まった体をした彼。ベッドに押し倒されていて、彼の吐息は興奮しきっているのかとても荒い。
…こんな姿に興奮してしまう私も嫌だ。
どう足掻いても彼のそばにいたい気持ちが消えない。涙が出そうになり、彼の首に手を回して胸の中に抱きしめる。今なら顔を見られない。私は抑えきれなくなった涙と共にゆっくりと目を閉じた。
「 っ…純也。 」
「 ……名前呼ばないで。 」
「 ご、ごめん。 」
前、行為中に名前を呼んだとき、不機嫌そうに名前を呼ぶなと呟かれた。本当は「なんで？呼ばせてよ」なんて反論したかったけど、もう会わないって言われるのが怖くて彼の言うことならなんでも聞いた。
その結果が今の関係だけど。
閉じていた目を開けると、目の前には彼が動く度に揺れるネックレスがあった。あれは私が誕生日プレゼントであげたやつだった。あのネックレスは私の誕生日にプレゼントをもらったためお返ししたやつ。
なんでつけてるの…
捨ててくれた方が良かった品物に、私は悲しみに近い怒りを覚える。腰を動かす度に揺れるネックレスがとても憎たらしくて、私は泣きながらそのネックレスを引きちぎった。
「 っ…なにしてんの… 」
「 それはこっちのセリフ…なんで私がプレゼントしたネックレス付けてるの？捨ててもらった方が傷つかなかったっ… 」
「 …泣くなよ。 」
体は繋がったまま抱きしめられて慰められる。その間、私の手の中にはネックレスが握られていた。
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guppy __(プロフ) - 続編楽しみにしてます🥺 (2023年1月15日 14時) (
レス) @page49 id: 176c8baa35 (このIDを非表示/違反報告)
あらの(プロフ) - 続編是非作っていただきたいです！ (2023年1月15日 13時) (レス) @page49 id: 3067e121b1 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 続編めっちゃほしいです！ (2023年1月15日 13時) (レス) @page49 id: 38b7637fef (このIDを非表示/違反報告)
イトジュン - 続編して欲しいです。更新、楽しみにしていますゆっくりで、いいですよ。 (2023年1月15日 13時) (レス) @page49 id: e586254f05 (このIDを非表示/違反報告)
課長封月X(プロフ) - めっっっっちゃ続編欲しいです涙 (2023年1月15日 12時) (レス) @page49 id: 160d503e2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミーこ | 作成日時：2022年12月25日 10時
