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「 ずっと好きだったって？笑わせないで。じゃあなんで名前を呼ばせてくれなかったわけ？ 」
「 聞いて、事情があったの。 」
「 私のことが好きならなんで私の方が先に出会っていたのに他の女を選んだわけ？ 」
あのころの苦い感情が一気に吹き出して止まらない。怒りがキャパオーバーして、その抑えきれなくなった感情は涙として出てきた。
「 …それで、何？婚約破棄になったから私に乗り換えようって？…ははっ、私、アンタの何なのよ！バカにしないで！あの時はアンタに嫌われなくなくてずっと都合のいい女でいたのに！！ 」
「 ごめん、本当にごめん。 」
「 謝って済むなら私、こんなボロボロになってないわよ！！ 」
そう叫んだ途端、足の力が抜けて膝から崩れ落ちる。いつまで経っても痛い感覚がせず、目を開けると健洋が私の体を抱えていた。2年前よりごつくなった筋肉や暖かい体温があの頃を鮮明に思い出させる。耐えきれずにしゃくりあげて泣いてしまった。
「 …実は俺もあの子も嫌々受けたお見合いで断る時間が無くて婚約してた。けどちゃんと話し合ってお互いの好きな人と一緒になりたいって意見が一致したから破棄した。Aに連絡しなかったのは今こうやってAに責められるのが嫌で逃げてたから。…こんな甲斐性なしでもAが良ければ付き合って欲しい。 」
「 私、何度も貴方ともう会わないって決めてた。だけど貴方にキスされる度、ダメだってわかってるのに嬉しさが身体中を駆け巡って、体を重ねる度に幸せと好きが募っていってどうしようも無くなってた… 」
「 …健洋って呼んで。 」
「 たけ、ひろ… 」
彼の名前を呼ぶと目の前の彼が今まで見たことの無い優しい笑みをうかべた。それを見た途端もっと泣き出してしまった。それを見た健洋は私を胸の中に閉じ込める。
「 …っ、大好き…愛してる。 」
「 俺も好き… 」
この時の彼の腕の中は、今まで数多く抱かれた中で1番幸せあった。
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都合が悪くても。（14）リクエスト→←君の1番になりたくて。ハッピーエンド（16）リクエスト
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guppy __(プロフ) - 続編楽しみにしてます🥺 (2023年1月15日 14時) (
レス) @page49 id: 176c8baa35 (このIDを非表示/違反報告)
あらの(プロフ) - 続編是非作っていただきたいです！ (2023年1月15日 13時) (レス) @page49 id: 3067e121b1 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 続編めっちゃほしいです！ (2023年1月15日 13時) (レス) @page49 id: 38b7637fef (このIDを非表示/違反報告)
イトジュン - 続編して欲しいです。更新、楽しみにしていますゆっくりで、いいですよ。 (2023年1月15日 13時) (レス) @page49 id: e586254f05 (このIDを非表示/違反報告)
課長封月X(プロフ) - めっっっっちゃ続編欲しいです涙 (2023年1月15日 12時) (レス) @page49 id: 160d503e2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミーこ | 作成日時：2022年12月25日 10時
