体育祭（17）リクエスト ページ34
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「 行けー！ 」
「 きゃー！頑張れー！ 」
など、色んな声が飛び交うグラウンド。今日は私たちの通っている高校で体育祭がある。赤いハチマキを頭に付けた碧。サッカー部で綺麗な顔をしているので他の子からチヤホヤされていた。
「 よっ！今日は絶対勝ちたいわ。 」
「 よー、碧なのに赤いハチマキで笑えるわ。 」
「 うっさいわ。あ、次俺の競技だ。応援しといて。 」
そう言うと碧は入場門へと駆けていく。碧が出るのは障害物と借り人が合わさった競技で、女の子たちはワンチャンを信じて前髪を整えたり髪の毛を結び直したりといそがしそうだ。
「 田中くん次出るじゃん。…A呼ばれるんじゃない？ 」
「 期待してるようで悪いけど、アイツが私を呼ぶなら女子と思えない人みたいな私を貶すやつだけよ。 」
「 そう思ってんのアンタだけかもよ。 」
友達の言っていることに理解が出来ないまま碧がグラウンドを走り始めた。途中の障害物で顔が真っ白になった碧。クラスのほとんどが爆笑してる中、白塗りの碧がこちらへと歩いてきた。
「 え、なんかこっち来てない？ 」
「 がちじゃん！みのりちゃんじゃない？学校一の美女だし！ 」
「 え、私そんなんじゃないよ〜 」
と馴れ合っている女の子を素通りして私の目の前に来た碧。
「 …一緒に来て、A。 」
その顔は粉に塗れているのにとてもかっこよく見えた。
口が動く度粉が落ちるのが気になったけど。
碧に引っ張られゴールをした。放送部員によって碧のお題がグラウンドに響きわたる。
『 えー、3組田中くんのお題は！な、なななんと！おもわず守りたくなる人！でした〜〜！ 』
「 うっわ、恥ず、読み上げられるなんて思ってなかったし。 」
「 ふーん、そっか。私のこと守りたいって思ってくれてんだぁ。 」
「 うっっざ。…だったらなに？ 」
「 いや、ただ… 」
私は碧の耳に手を当て、小さい声で呟いた。
「 あ、碧なのに赤くなってる。 」
「 …ほんと、黙ってまじで。 」
end
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guppy __(プロフ) - 続編楽しみにしてます🥺 (2023年1月15日 14時) (
レス) @page49 id: 176c8baa35 (このIDを非表示/違反報告)
あらの(プロフ) - 続編是非作っていただきたいです！ (2023年1月15日 13時) (レス) @page49 id: 3067e121b1 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 続編めっちゃほしいです！ (2023年1月15日 13時) (レス) @page49 id: 38b7637fef (このIDを非表示/違反報告)
イトジュン - 続編して欲しいです。更新、楽しみにしていますゆっくりで、いいですよ。 (2023年1月15日 13時) (レス) @page49 id: e586254f05 (このIDを非表示/違反報告)
課長封月X(プロフ) - めっっっっちゃ続編欲しいです涙 (2023年1月15日 12時) (レス) @page49 id: 160d503e2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミーこ | 作成日時：2022年12月25日 10時
