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「…っ、たた」
頭の痛さで起きると、そこは医務室だった。起き上がると同時に南野さんが「あっ、起きた！？」と嬉しそうに私を見つめる。
ぶつけたところには湿布が貼ってあり、南野さんがしてくれたのだとすぐにわかった。
「すみません、練習中なのに」
「いやええよそれくらい。Aちゃんが怪我してんねんから、そっちの方が重大よ」
そう言って笑い飛ばしてくれるけど、私の中では罪悪感で仕方なかった。限りない時間を割いて私の看病に当たってくれていたんだ。
それでもどうにか感謝を伝えたくて、もう一度頭を下げた。
「時間を割いていただいてありがとうございます。おかげで助かりました。けど、南野さん練習行かなくていいのですか？」
「ん〜なんて言ったらええんかな。とりあえず俺がこうしてたいから。Aちゃんのそばにいたい」
その真剣な目はどこか違う意味を含んでいそうで私の顔は赤くなった。
というか、まずまず南野さんのお顔が整いすぎているせいで緊張してしまいあまり目を合わせられなかった。
なのにこんなこと言われてしまい、目を合わせるどころか顔
が上げられなくなってしまった。
「顔上げて。…あれ、真っ赤やん。熱でも出た？」
「いやっ、違います！断じて！元気です！！」
顔をガードするような形で腕を上げると南野さんに笑われてしまった。
恥ずかしくて余計顔に熱を集めてしまった。
「でも良かった〜元気で。もう俺行かなかんから、大丈夫だったらAも行く？てか一緒に行こ」
「あっ、はい！ってか呼び捨て…」
「嫌やった？なら辞めるわ」
「あっ、違くて嫌というわけじゃなく驚いただけで」
「ふーん、ならAって呼ぼ」
そう言って笑った貴方が眩しく思えた。
彼に貼ってもらったであろう湿布に手を伸ばす。私の熱を持って少しぬるくなっていたが、思わぬ優しさを感じることが出来た。
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end
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guppy __(プロフ) - 続編楽しみにしてます🥺 (2023年1月15日 14時) (
レス) @page49 id: 176c8baa35 (このIDを非表示/違反報告)
あらの(プロフ) - 続編是非作っていただきたいです！ (2023年1月15日 13時) (レス) @page49 id: 3067e121b1 (このIDを非表示/違反報告)
なな - 続編めっちゃほしいです！ (2023年1月15日 13時) (レス) @page49 id: 38b7637fef (このIDを非表示/違反報告)
イトジュン - 続編して欲しいです。更新、楽しみにしていますゆっくりで、いいですよ。 (2023年1月15日 13時) (レス) @page49 id: e586254f05 (このIDを非表示/違反報告)
課長封月X(プロフ) - めっっっっちゃ続編欲しいです涙 (2023年1月15日 12時) (レス) @page49 id: 160d503e2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミーこ | 作成日時：2022年12月25日 10時
