私の師匠はあの奇術師です

試験終了？ ページ14

さっき聞こえたのを意識してスシを作ってみた


「出来ましたよ、さっ、持っていきましょう…って凄い人」


メンチさんの目の前には凄い行列が出来ていた

まぁ、さっきの今だから仕方ないか



「にしてもまだ合格者がいないんですね」

ヒソカ「あの試験管のプライドじゃない？」

「プライド？」

ヒソカ「試験管、と言うよりは美食家で判定してるよ」

「あぁ…成程」


確かに一人一人が出すスシに対して米の量がどうだのとか、握りすぎだのと多い気がする

これが職業病というヤツか



メンチ「はい次！」

「あっ、師匠ですよ？」

ヒソカ「はいはい」



師匠がメンチさんにスシを渡す


メンチ「ん〜、今まで食べた中では一番マシね、だけどダメ、魚の身がデカすぎ、もう少し小さく」


やっぱりダメだった


師匠が調理場に戻っていくのが見える


するとメンチさんはお茶を啜り私に向かってこう言った


メンチ「わり、お腹いっぱいになっちゃった笑」

「えっ？」


お腹いっぱいって…


すると今度は大きい声で全体に聞こえるように


メンチ「二次試験終了〜！！！！！」




･･･マジ？







メンチ「だ〜か〜らぁ〜！さっきから言ってるでしょ！？今年の合格者はゼロ！試験は終了したの！」


電話の相手に説明しているメンチさん

私達はどうしていいか分からず目の前のやり取りを只見るだけしかなかった



メンチ「ふぅ…まっ、今回は試験官の運が無かったという事でまた来年…」


ガッシャーンッッ！！！


後ろから金属音がぶつかり合う音がした

見てみると受験生の1人が怒りながらメンチさんの方へ歩いていく


ドードー「巫山戯んな！俺は納得してねぇぞ！今すぐやり直せ！」


すると他の受験者達も講義の声を上げる


ドードー「俺はブラックリストハンターになる為に来たんだ！あんたらみたいな、ただ生物見つけて美味い飯食ってるのとは違ぇんだ！！」

メンチ「…今なんて言った？」


(あーあ、言っちゃった、あの人終わったな)



ハンターにも種類は沢山ある、ブラックリストハンター、美食家、ストーン、他にもまだまだ沢山ある

種類は違えど皆命と誇りをかけてハントする

それに上も下もない

なのにドードーさんはそれを侮辱するよう言った



なんて考え事をしていたらドードーさんはブハラさんに投げ飛ばされていた




「にしても合格者はゼロはちと厳しいんじゃないか？」



(ん？今声がした…？)


何処からか分からないが声がした

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