私の師匠はあの奇術師です

会場 ページ2

「やっと着いた…」


私はとあるステーキ屋さんに来ていた


理由は一つ、師匠に呼ばれたからである


しかもその呼ばれ方も唐突だ

事の発端は三日前


普段は別行動をしてるから一緒にいる事は少ない

この日も私は依頼された仕事をしていた

(仕事と言ってもバイトみたいなもんだけど…)


そのバイトの途中で珍しく師匠から連絡があって内容はこれ


師匠『三日後、ハンター試験受けるから必ずここに来て♡あ、因みに強制参加ね♧』


以上、たったこれだけ


…いや、いきなり過ぎだし、ハンター試験に強制参加って聞いたことない

けど呼ばれたからには行かなくてはならない

行かなかったら後が怖い…


と言うことで冒頭に当たる



“あの”師匠の事だからどうせ暇つぶしみたいなもんでしょ…はぁ…


重い体を動かし私は店の中へ入った





店主「いらっしゃい！ご注文は？」


確か…合言葉は…


「ステーキ定食、弱火でじっくり？」


すると店主の顔が一瞬強張ったけどすぐ笑顔に戻った

案内されたのは奥の部屋の個室

本当にここで合っているんだろうか、不安になる


店主「ここで待ってな」


と、言い店主は戻ってしまった

取り敢えず椅子に座るとガコンｯと鳴り扉が締まり密室状態になってしまった


(なるほど、エレベーター方式ね)


することも無いので持ち歩いてるアヤトリで遊んでいた

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