早起き ページ6
朝目覚めると隣にロキはいなかった。
大広間へと移動するとソー達が朝食の準備をしていた。
｢おはよう……寝すぎたかな？｣
ソー｢いや、十分速い。また日が完全に上がってないからな｣
アンク｢興奮して寝れないんだ、みんな｣
フロック｢おはようお嬢！みんな起きるのが早かったな、特に……｣
フロックの目の先には、窓辺から外を眺めるロキの姿があった。
気を使ってくれてるのかみんなが目で合図する。
｢……おはよう、ロキ｣
ロキ｢……あぁ｣
側まで行き何を話したらいいか俯いていると、
フロック｢……飯だぜ2人とも。つってもほぼここにある食べ物は燃やされたから、住民が避難してる保管庫のやつを少し貰っただけだけどな｣
｢分かった。ありがとう……｣
ロキ｢……少し、二人で話しがしたい｣
フロック｢あぁ、先食ってるぜ。二人の分取っとくからゆっくりしてこいよ、きっとまた忙しくなる｣
ポンポンとロキの肩を叩いて去っていくブロックを見送り外へと出る。
ぐちゃぐちゃになった床をかき分けるように歩く。
しばらく歩いてロキが立ち止まり上を向いた。
ロキ｢見ろ……アスガルドがこんなになっているにも関わらず陽はまた昇る。眩しいくらいに光り輝いてな……。
……私はこの景色がずっと大嫌いだった。｣
ロキにとって、
自分が王になれないこと、ソーが表立って皆に崇められる反面自分はそれが気に入らずに、無力でそれが悔しくて、いつもソーに嫉妬していた。
なぜ自分が王になれないのか、それはオーディンの本当の息子ではなかったからだ。
血を恨み、自分が愛されず、力がない事を嘆き、悪へと走った。
ずっと孤独を感じていたのだろう。それは、ずっと一人で生きていたようなAと重なって見えた。
｢……私も、ずっと夜が続けばいいのにって……ミッドガルドにいる時そう思ってた。
朝が来ることが怖くて、太陽の光が窓から差し込むだけで、全てを終わらせたくなった。でも……｣
でも……
｢……今は違う。自分が思っている以上にみんなのことが大切で……、壊そうと思ってた世界を守りたくなった。今まで人を信用せず一人で生きてきたことが嘘みたいに……。
……全部貴方のおかげ。｣
ロキ｢……私か？｣
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かふぇもか(プロフ) - しらすさん» 貴重なコメントありがとうございます！自信が無い上にスランプに陥り投稿遅れています(;;)ゆっくり投稿していきますので気長にお待ちいただけると嬉しいです！ (2019年10月10日 9時) (
レス) id: 7728c2dbd3 (このIDを非表示/違反報告)
しらす(プロフ) - Part1から見てます。とても面白くて大好きです！更新楽しみに待ってます^^* (2019年10月8日 4時) (レス) id: 96841d17fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：かふぇもか | 作成日時：2019年7月8日 1時
