6話 ページ6
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「あ……成程、説明無しに与謝野先生の治療を受けちゃったんですか……災難でしたね……」
「すみません太宰さん!!僕てっきり太宰さんが行為を強要したのだと……」
「私は思った以上に敦君から信用されていなくて吃驚したよ…………」
「す、すみません……私のせいでややこしい事になってしまって……」
「気にしないでください、全て奴の普段の行いが祟っただけですから。」
国木田から全て(彼女の世界のことを除き)が説明されると探偵社内の緊張が解けそこらから太宰への謝罪や文句が告げられていた。
彼の長々とした説明の間に彼女も泣きやみ恥ずかしそうに謝罪の言葉を述べていた。
「えと……先生もすみませんでした……」
「別にいいわよ、可愛かったから♪
それじゃあ妾は用事があるからこれで」
立ち去る与謝野に向かって深々とお辞儀をしていると太宰が真剣な口調で話し始めた。
「さて……まあ色々事情があって彼女家に帰れないみたいなのだけれど、一体どうしようか。
まさかここまで迷惑をかけておいて放置って訳には行かないしねえ」
「……確かに、太宰の言っていることには一理あるな」
「あの、その前に彼女名前聞いてもいいですか?」
「そう言えば聞いてなかったね。」
「言ってませんでしたか?」
「うん。」
「それは失礼しました。私はAと云う者ですが、まあ普段は"司書"と呼ばれていますのでご自由にどうぞ」
軽くお辞儀をしてやんわりと微笑んだ。
「へえ、司書さんなんですか!僕は中島敦って云います。」
「いいねえ美人司書なんて!知ってると思うけど私は太宰治。改めてよろしくね、Aちゃん」
「自己紹介はもういいか、先ほどの件についてだが。
その件について先程与謝野先生と社長の所へ行っていた。」
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ももっと(プロフ) - 寝夢@ノーアル団さん» 勿体ないお言葉...!!かなりのんびりな更新ですが、のんびり待っていて頂けると 嬉しいです! (2017年11月22日 22時) (レス) id: a5964b6165 (このIDを非表示/違反報告)
ももっと(プロフ) - 橙蝶 血暗さん» ありがとうございます...!励みになります! (2017年11月22日 22時) (レス) id: a5964b6165 (このIDを非表示/違反報告)
寝夢@ノーアル団(プロフ) - 物凄く面白かったです。いやもう同じジャンル書いてる者として尊敬の域です。更新切に待ってます…! (2017年11月18日 6時) (レス) id: 671ce60c1e (このIDを非表示/違反報告)
橙蝶 血暗(プロフ) - 続き待ってました!面白かったです! (2017年11月7日 18時) (レス) id: c5dce0cdd3 (このIDを非表示/違反報告)
橙蝶 血暗(プロフ) - ももっとさん» 勿論です!楽しみにしてます! (2017年9月24日 16時) (レス) id: c5dce0cdd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ももっと | 作成日時:2017年7月2日 22時