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ーmaruー
なんでやろ。
あっという間に坂を上って
その背中が見えなくなっても
街灯がチカチカと切れかかっても
僕は動けない
「そんなとこも好きやねん」
気付いてしまったこの気持ち
だけど、絶対出されへん
バレたらきっと亮ちゃんは僕んこと嫌いになる。
もう、あんな思いはしたくない。
絶対、あんな顔させたくない。
ずっと
これ美味いなって
お前下手すぎやんって
それおもろいなって
笑顔でいて欲しい
そんで、マルって呼んでもらえたら最高やん
よし、僕が亮ちゃんを笑わせる。
いたずらっぽいあの笑顔を思い出しながら
久々に地面を力いっぱい踏み込んだ
なんでやろ。
いつもと同じ景色のはずやのに
いつもより空が大きく見えるわ
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作者名:時音 | 作成日時:2021年11月3日 10時