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｢もう疲れたわ。あの夕日みたいに沈んでいきたい。｣



流れる水がその光を反射させる



｢だから、ここに置いて…｣


｢行かへんよ｣



地平線を見据えたまま



｢俺は絶対この手を離さへん。｣



車椅子のハンドルを握り直す



｢そやな、それが仕事やもんな。だったら、｣
｢違う。｣




色素の薄いその瞳に



彩やかな色を映す

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作者名：時音 | 作成日時：2021年7月23日 22時

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