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星の熱さへ。太陽の冷たさより。〜赤・橙〜 ページ36
君の声を聴いた時、この世界に生きる理由を知った。
その声が、幾度となく胸を苦しめる。
蔑むような冷たい目で僕を見る。
それがたまらなく僕を惹き付ける。
君に出会うまで僕は、水のようにただ流されて生きているだけだった、与えられた仕事をただこなすだけの毎日。
自分なんていてもいなくても変わらない、そんな人間だと。
君に出会って、君のためになら何だってやりたいと。
初めて水を形作る器を持った。
でも君は、1人で城を造り上げていて。
僕が身を奮い立たせて放った言葉も、君はなんでもないように振り落として行く。
僕は知った。
君の悲しそうな微笑み。
それが最高に好きだってことを。
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作者名:時音 | 作成日時:2021年2月15日 22時