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「どうした」


ヘルメット持って立ちっぱの大倉


「はよ乗らんかい」


びびっとるんか?


かわいいな


しゃーないから、バイクから降りてヘルメット被せたる



「あはっw 渋谷先生背伸びしてるやんw」


「うっさいなw お前がビビり散らかしとるからやんけ! 乗せたらんぞ!」



ごめんなさいごめんなさい言うて、後ろに乗る。


腰に回される腕、包み込まれる大きな体から伝わる熱。


やっぱこっちで正解やな。


そんなこと思いながら、エンジンの音を響かせる。


ヘルメット越しに見えるいつもの帰宅路が、少しスローモーションになってるのは、心臓が速く動いてるせいやろか。






バイクを降りると腹が急に冷える。


風邪ひく前にさっさと部屋に入れて、適当に座らせ


適当に冷蔵庫に入ってたサイダーをグラスに注いで出す

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作者名:時音 | 作成日時:2021年2月15日 22時

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