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｢ただいま…｣
誰もいない暗い部屋に声をかけてみる
もしかしたら君が
｢おかえり〜寒かったやろ｣
なんて答えてくれるんじゃないかと期待して
あいにく僕の望みは
薄暗い空間に吸い込まれていった
君が好きだったこのショートケーキ
今年も君の前に置く
もう年をとらない君は
どうかわからないけど
僕にこの甘さは少し重たいみたいだ
それでも2つ目を手に取る
やっぱり苦しいな。
さすがに食べ過ぎたか、
そんなことを思いながら合わせた手に
雫が落ちる
あぁ、サンタさん
あなたはやっぱりいないんだ
でも、
もしも僕の所に来てくれるのなら
お願いだから…
大倉に逢わせてください
end.
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作者名：時音 | 作成日時：2021年1月27日 8時
