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47話 ページ48

杏寿郎side


「なあ煉獄ーお前あれ見て何も気にならねえの?」


宇髄が話しかけてくる。


宇髄が指差すその先には、Aが顔を赤くして胡蝶と甘露寺と話している姿があった。




時々聞こえてくる話は恐らく恋の話であろう。


『き、気にならない!』

「本気かよ」
「信じられない」


口々に否定される。


いや、普通に考えて気にならない訳がなかろう。

好きな女性が頬を染めて好きな男の話をしているんだぞ。




「じゃー煉獄はぁーAのどんなとこがぁー好きなのぉ?」

冨岡が悪酔いしている。
笑顔がむしろ怖い。

どんな絡み酒だ。

いつもそうなると分かっていてなぜ呑むんだ…。
 


「お、たまにはいいこと聞くじゃねえか冨岡。で?どこが好きなんだ?」


『…答えたくない質問だ!』


「言わねえと話しちまうぞ?Aに。

この前飲みに行ってお前が酔い潰れた時
半泣きでAの名前ずっと呼んでた、
って。」


『む!』


「煉獄が酔い潰れるとは珍しい。何かあったのか。」


「あー…確かAが他の男と逢引の約束だって言ってたな」


「あーあの時ねェ
確か名前以外にも何か言ってたなァ?」


『や、やめろ!』



「あー言ってた言ってた。

“A…何故俺と結婚してくれないのだ”、

“今Aと一緒にいる男が憎い”
とかなー。男の嫉妬は見苦しいねえ」




「独占欲ってもんかねェ」



『わ、わかったから言わないでくれ!』


不死川が少し笑った。

「煉獄は簡単だなァ」



『む!…彼女のすべてが好きだが!』


すると皆が溜息をついて酒をぐい、と呷った。



「そういうのいいからー
付き合ってもねえのに惚気聞きたくねえからー」


な、なんだ!!
どういうことだ!









「お、煉獄。あれ見ろよ。」
宇髄がAを指差す。


Aの方向を見ると、時透が彼女に膝枕してもらっているのを見た。








は?


何をしているんだ







いやいや、時透はまだ14の子供だ…。

俺が14の時など考えていた事も幼く……………いや待て。


14歳など一番異性に興味がある時期ではないか?


少なくとも俺はそうだった。





「羨ましいなあ?煉獄?」

『…君は少し黙ってくれ。』




羨ましいで済む話ではない。


その時、時透が膝枕されたままAの腿に頬を擦り付けて、腰を抱きしめたのを見た。









は?









俺のAだぞ。

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おさかなだいすき(プロフ) - ことりさん» ほんとですか!!嬉しいです!!これからも応援よろしくお願いいたします!君のハートに昇り炎天!!! (2021年1月21日 21時) (レス) id: cdd0af75bb (このIDを非表示/違反報告)
ことり(プロフ) - 36話思いっきり爆笑しましたwすっごい好きです!!これからも楽しみにしています! (2021年1月12日 13時) (レス) id: 676d79dd2d (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - はりはりさん» あ!りがとうございます!!! (2020年11月23日 16時) (レス) id: cdd0af75bb (このIDを非表示/違反報告)
はりはり(プロフ) - すっごい好きです!!!主さんストーリー作るの上手っ!!!!! (2020年11月23日 3時) (レス) id: 52ba9d7a4c (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - 麗さん» ありがとうございます!!!修正します!! (2020年11月16日 15時) (レス) id: cdd0af75bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おさかなだいすき | 作成日時:2020年4月5日 10時

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