煉獄さんはむつかしい、に！！！

46話 ページ47

突如始まった漫才に私が驚いていると、
横からしのぶちゃんが

「皆さんが今日のために考えてきた一芸を発表してくれるんですよ。

優勝景品はこのカニです。美味しいですよ。」

と置いてある毛蟹を指さしながら笑顔で解説してくれた。




…とんでもねえやつらだ。

漫才が始まりそうなので舞台に注目する。




時「えーと…悲鳴嶼さん…最近なんかありましたか…」


悲「…え！………ふ…布団を干していたら飛んでいってしまった…南無」




時「それは…お気の毒に…」

悲「これはまさに…布団が吹っ飛んだ…」
　
時「あ…本当だ……」



悲「………南無阿弥陀仏」

時「その夜どうしt」
悲「以上だ…」





やめとけよ！！！！




打ち合わせしたことある？
ないよね？ぶっつけ本番だよね？



最近なんかあった？って聞かれて悲鳴嶼さん超焦ってたよ！


焦って早く終わらせちゃったじゃん！


それに対して時透くん！
本気で気の毒がってんじゃないよ！



「本当だ………」って！
察してあげて！



時透くん！！




…何だ今の…コントって何だ…


「失格ですね。」

しのぶちゃんが笑顔で切り捨て、宴会場に帰りざわめきがもとに戻る。



みんな何事もなかったように話しに戻るのやめてあげて。


悲鳴嶼さんしゅん……ってしてるよ




『し、しのぶちゃんは何するの？』
「私は出ませんよ。」

『え？蜜璃ちゃんは？』

「私も今回はお休みなの！」



『え…、これ自由参加なの？』
「はい。そうです」



じゃあなんでさっきの二人参加したの？

飛び入り？飛び入りなの？カニ欲しくなっちゃったの？





「冨岡の…鮭大根講座…」
うわまた始まった。

冨岡さんが前に立っていた。


作り方教えてくれるとか、かな。






冨岡さんがゆっくり口を開く。

「鮭大根は…うまい………」



「失格ですね」
「え」


他にも

【煉獄のさつまいも調理】と
【宇髄の社会の常識講座】

があったが、


前者は宴会場がボヤ騒ぎになり

後者は皆から「常識がなってない」と非難轟々だったため失格となった。




「参加者は以上ですね。」
しのぶちゃんが言う。
　
『皆さん失格だけどどうするの？』

「じゃんけんをしましょう」



何故か一発芸に参加していない人まで
じゃんけんに参加し、結果は伊黒さんが一人勝ちした。









しかしその毛蟹を蜜璃ちゃんに渡しているのを私は目撃した。
　

蜜璃ちゃんがとても喜んでいて可愛いから許す。

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