煉獄さんはむつかしい、に！！！

44話 ページ45

「む！意外だな！Aは人の名前を覚えるのが苦手だったと思うが！」


『…いや！覚えてるよ！だからこの話題やめ』
「じゃあ…呼んでみてよ」


何なんだこの子！

人いじめて楽しいのか！
可愛い顔しやがって！

　



『と、時透くん……でしょ？』


おおっ、と歓声が上がる。

いや、さっき誰か呼んでたでしょうが。


「僕の名前知ってたんだ…」

そんな“うっそ！驚愕なんですけどォ！”みたいな顔されても。




「では俺は誰だ！」
『杏寿郎。』

杏寿郎が頭をなでてくる。
「A！偉いぞ」


いや、馬鹿にしてんな？

我幼馴染ぞ？




「私は？」
『蜜璃ちゃん！可愛い！』

「Aさん、私は？」
『しのぶちゃん！可愛い！』


笑顔で二人は頭をなでなでしてくれた。

ねえ…私二人より年上！
嬉しいから全然いいけど！




「俺は？」
……は？あんた誰ですか？

『…次の方ー？』





「…俺の名前を呼んでみろ。どうせ覚えていないだろうがな」

やっべ、微妙だ…。


『……い？』
みんなが頷く。
　

『い、いぐ…？』
みんなが更に頷く。



『い…、い、いぐろまる！』

「……違う…。丸は余計だ。」



『いぐろさん…』
「伊黒だ。…こっちは鏑丸。」



懐から白いヘビさんが出てきた。

かわいい！
混ざっちゃってたか！



「なあ、俺はー？」
『次の方ー？』



「…俺はァ？」

『さねみん。』
「誰がさねみんだァ！」

『あなたはさねみん。』
「え…」




「俺は…？」
『冨岡さんですよね』
「……！」


無表情で花とばしてる…
嬉しそうで何よりですわ。



「おい！A！俺は！？」


　

「…私は、」
『行冥！』

「！？」

『行冥！！』




驚いた顔したあと微笑んで頭撫でてくださいましたよ！

行冥さんすき。
その背の高さ憧れ。


「なあ！A！俺は！？」
『とりあえず皆さんの名前覚えました！』


「A！」

『今晩はよろしくお願い致します。』


「おい！A！」

『あ、お料理きましたね！』


「A！…こら…A！おいこの…貧乳！」

「宇髄…今なんと言った…Aに謝れ。」





「うわ怖っ…

嘘だよ悪かった。貧乳じゃない。
寧ろ大きくて形も良い俺の好みの」

「宇髄…君は俺に殺されたいのか？」




「だから怖えって！煉獄！その顔やめろ！」

「Aに謝れ」




「あーはいはい！すみませんでしたぁ！
お前は自分に自信持っていいと思うぜ！」









『うるせえ。』

「はい。」

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