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17話 ページ18

Aが申し訳なさそうに俯く。

俺は火照った頬をどうにか落ち着けようとあさっての方向を向き、顔を手で仰いでいた。


「…拭くね?」

『ああ!よろしく頼む。』


俺の身体を丁寧に拭ってくれるA。


君が他の男のものとなるなど耐えられそうにないな。

先行き不安で溜息をついていると、Aが口を開いた。



「…杏寿郎、凄いね筋肉。」

『…そうか?ありがとう!』



「ていうかさっき食べたご飯どこ行ったの?

ずっと寝てるのになんで太らないの?腰ほっそ。
おかしいわ。ずるい。私なんかすぐ太っちゃうのに。」



ぶつぶつと独り言のように言うA。

可愛らしいな。

彼女の魅力的な身体の何処に改善すべき点があるのか疑問だがそれを気にするAが愛おしい。


何故これほどに好きになってしまったのだろう。

「じゃあ背中拭くね」


と言ってAは俺の背中の方へ立ち上がって移動しようとする。

……もっと触れていたい。




Aの体温が離れていくのが寂しくて、気づくと俺は彼女の手を掴んでいた。




『……このまま、してくれないか?』



俺の言葉に驚くA。


「…え?前から?でもほら、手が届かないよ。
抱きつくみたいになっちゃうよ?

それに………胸当たっちゃうかもしれないし。」



最後の言葉で俺が断ると思っているのだろう

彼女は俺の返事を聞く前に、後ろに回ろうとする。



それが何故か悔しく、勢いで言ってしまった。

『…………それがいい。』






「…え?









杏寿郎って



………変態なの?」




ぐっ…!彼女の言葉が胸に刺さる。




『…………すまない。』


否定ができない俺を少し戸惑ったように見つめてから彼女は溜息をついた。


「…もう、仕方ないな。」

そう言って彼女はまた、俺の腿の上にまたがった。



彼女は、俺に抱きつくように背中に手を回して背中を拭き始めた。


…彼女の柔らかく豊満なものが擦れるように当たる。
 


…まずい…!!

「…ほんとにこんなのがいいの?」

耳元で彼女の透き通った声が聞こえる。





『…ああ!すまん!』

これは…想像の何倍も……。

…まずい!
止めてもらおう!!


「…A!すまないが!…んぐっ」



その時、膝立ちになったAの胸が俺の顔を覆うように押し付けられた。



「あ、ごめん」


俺の腿に跨がり直す君の言葉を聞きながら

自分の欲求が立ち上がるのを感じた。









………まずい!!!


杏寿郎side終わり!

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おさかなだいすき(プロフ) - ことりさん» ほんとですか!!嬉しいです!!これからも応援よろしくお願いいたします!君のハートに昇り炎天!!! (2021年1月21日 21時) (レス) id: cdd0af75bb (このIDを非表示/違反報告)
ことり(プロフ) - 36話思いっきり爆笑しましたwすっごい好きです!!これからも楽しみにしています! (2021年1月12日 13時) (レス) id: 676d79dd2d (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - はりはりさん» あ!りがとうございます!!! (2020年11月23日 16時) (レス) id: cdd0af75bb (このIDを非表示/違反報告)
はりはり(プロフ) - すっごい好きです!!!主さんストーリー作るの上手っ!!!!! (2020年11月23日 3時) (レス) id: 52ba9d7a4c (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - 麗さん» ありがとうございます!!!修正します!! (2020年11月16日 15時) (レス) id: cdd0af75bb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おさかなだいすき | 作成日時:2020年4月5日 10時

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