16話 ページ17
『私今日はもう帰るね』
いつも休みの日は夜ご飯終わったら杏寿郎の家で映画とか見てダラダラしてから帰るんだけど、今日は疲れたから帰る。
もちろんさっきの気疲れもあるけど、午前中から外出てたし昼はカフェでお茶してたから。
インドアな私には結構ハードな一日だったし、どうせ明日にも杏寿郎には会えるし。
「な、何故だ！何か用事でもあるのか！」
杏寿郎が慌てたように、帰る準備をしていた私の手を握る。
『ううん、ないよー』
そう答えて手を振りほどくと、しばらく何か考え込んだ後、改めて私の目を見つめた杏寿郎。
「…何か怒らせたか？」
長い睫毛越しに、赤い瞳が不安そうな光を帯びて光るのが見えた。
っ可愛すぎる…！！
私の彼氏！！可愛すぎる！！！
黙って俯いて可愛さに震えてると、杏寿郎は黙っている私にますます不安を感じたのか、慌てて私を抱き締めてきた。
「…何か言ってくれ！君はずっとそうだが、もっと思ったことを口に出してほしい！！」
ぎゅうっと強く抱きしめられ、杏寿郎の硬い胸板に押し付けられる。
『怒ってないよ、疲れただけ。』
そう言って杏寿郎の胸を両腕で押し返す。
納得のいってないような顔で私を見た杏寿郎は、私の手を離そうとしなかった。
『ちょっとー…放してー…』
手をブンブン振り回すも、彼は手を離してくれない。
…どうしたんだ。今日は随分甘えただなぁ。
「…俺はもう少し君といたい！」
赤い瞳は私を見つめる。
「…君といる時間が少ないから辛い！！
恋人同士なんだからもっと一緒にいたい！！
今日は宇髄と会ったと聞いた！はっきり言ってずるいと思う！！」
クソデカい声で一息に言われた。
また目を見つめられる。
彼の大きな瞳に私が映ってるのが見えた。
……やっぱりなんか今日はいつもと違うなぁ…何かあったかな…猫耳が気に入っちゃったのかな
『……ねえ、どうしたのだよ杏寿郎くんよ。
今日は随分可愛いね？』
「…だから俺は君といたいんだ！！可愛いとかではない！！やめてくれ」
むす、とした顔で杏寿郎は私に言う。
だからそういうのが可愛いんだってば。
『杏寿郎やっぱり猫耳好きなんじゃないの？』
「…なぜそういう話になる？」
『だって今日の杏寿郎、なんか…変だったし。猫耳に興奮してたし。』
「……あんなの誰でも興奮する」
『誰でも…って？』
「だから…俺は君が好きだから、」
俯いて言う煉獄くんはやっぱり可愛かった。
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おさかなだいすき(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます！！だいぶ前に頂いたコメントに返信すみません！そして長い間更新できずに申し訳ありません！読んでいただけて本当に嬉しいです！！ (2021年9月25日 21時) (
レス) id: cdd0af75bb (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - こんばんは！上がったり下がったりしながら夢主ちゃんにときめいている煉獄さん、お茶目でかわいらしいです！今夜も素敵な更新ありがとうございます！幸せな気持ちになりました！ (2021年7月3日 22時) (レス) id: 7c69c8f6ba (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - さやさん» コメントありがとうございます！！！なかなか更新できず申し訳ありません！！今後ともどうぞよろしくお願い致します…！！！ (2021年7月3日 0時) (レス) id: cdd0af75bb (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - コメント失礼しますm(_ _)mこの作品の煉獄さん可愛くて大好きです(*´∀｀*)！！お風呂の攻防戦のとこなんて、反省してない煉獄さんが可愛すぎて(*´Д｀)尊。次の更新を楽しみに読み返しに行ってきます＼(^^)／ (2021年6月11日 17時) (レス) id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - annkoさん» コメントありがとうございます！！！頑張ります！！！！ (2021年4月25日 7時) (レス) id: cdd0af75bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おさかなだいすき | 作成日時：2021年1月29日 19時
