15話 ページ16
『…にゃ…』
「よしよし！いい子だな！あーん！！」
箸を口に近づけてくる彼に、首を横に振ってみせる。
『っぱ、むり…や、』
そう言うと、私の顔を覗き込んで眉をひそめた杏寿郎が言った。
「むう…！好き嫌いは良くないな！！しっかり食べなければ立派な猫になれないぞ？」
背筋を撫でられる。
「…ん？君は可愛い仔猫のままでいいのか？」
『っ…ふざけ……』
ふざけないでよ杏寿郎！！ほんとに…！！
返り討ちに遭ってるよ宇髄さん！！
「しっかりと食べなさい！」
そう言ってふに、と唇に箸を押し当ててくる杏寿郎。
彼の顔を見上げると、楽しそうにニコニコ笑ってた。
……もしや本気でケモミミフェチなのか…？
…いや…フェチって…違うよな……
なんだこれ
仕方なく口を開くと、彼は煮物を口の中に放り込んだ。
「偉いぞA！うまいか！！」
『…おいし、』
そう言いかけると、杏寿郎が笑顔で私をじいっと見つめた。
「ん？」
『……にゃー…』
「かわいい！！！よしよし！いい子だな！」
キレそう。
「煮物が好きか？」
『………にゃー…』
「では俺と煮物とではどちらが好きだ？」
『は？』
杏寿郎…とうとう頭がおかしくなっちゃったのか
煮物vsヒトは無理でしょ普通に考えて
『……黙れにゃー…』
「聞こえないな！！なにか言ったか！」
温かい大きな手で頭を撫で回し続ける杏寿郎にしびれを切らした。
『ふざけん！！にゃ！！！』
「ははは！可愛いな！律儀に語尾が猫だ！！」
『爆破』
思わず杏寿郎を殴る。
にこにこ笑いながら彼は私の頭を撫でた。
『…あんたが…あんたが“にゃんにゃん鳴きなさい”って…』
「ははは！！悪かった！怒らないでくれ！！
可愛いな君は！！」
『ぐっ…』
……可愛いなとか言いながら謝るなよ…許しちゃうだろ…
『もう猫やめる』
そう言って耳を外す。
杏寿郎は残念そうにそれを見てた。
「なぜ急に猫耳を付けて登場したんだ？」
味噌汁の4杯目のおかわりを飲みながら杏寿郎が私に聞く。
……これ言っていいのかな…
宇髄さんと蜜璃ちゃんとしのぶちゃんと会議したって。
ていうかそれ言ったら手出してほしいって思ってることバレるじゃん。
変態だと思われるじゃん…
『………趣味』
「趣味！！！！！」
杏寿郎が身を乗り出して私の顔をまじまじと見た。
「君にそんな趣味があったとは！！！」
『……嘘だわ』
「だろうな！！！」
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おさかなだいすき(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます！！だいぶ前に頂いたコメントに返信すみません！そして長い間更新できずに申し訳ありません！読んでいただけて本当に嬉しいです！！ (2021年9月25日 21時) (
レス) id: cdd0af75bb (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - こんばんは！上がったり下がったりしながら夢主ちゃんにときめいている煉獄さん、お茶目でかわいらしいです！今夜も素敵な更新ありがとうございます！幸せな気持ちになりました！ (2021年7月3日 22時) (レス) id: 7c69c8f6ba (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - さやさん» コメントありがとうございます！！！なかなか更新できず申し訳ありません！！今後ともどうぞよろしくお願い致します…！！！ (2021年7月3日 0時) (レス) id: cdd0af75bb (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - コメント失礼しますm(_ _)mこの作品の煉獄さん可愛くて大好きです(*´∀｀*)！！お風呂の攻防戦のとこなんて、反省してない煉獄さんが可愛すぎて(*´Д｀)尊。次の更新を楽しみに読み返しに行ってきます＼(^^)／ (2021年6月11日 17時) (レス) id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - annkoさん» コメントありがとうございます！！！頑張ります！！！！ (2021年4月25日 7時) (レス) id: cdd0af75bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おさかなだいすき | 作成日時：2021年1月29日 19時
