12話 ページ13
『…本当に全っ然手出してくんなくて』
店員さんが運んできてくれたでかいパンケーキを切り分けながら言った。
二人はうんうん頷きながら聞いてくれる。
…聞き上手だなぁ…しかも可愛い
フォークで刺した苺を頬張った。
『…杏寿郎って私のこと女だと思ってないのかなって』
「それは派手におもしれえな」
『うわ…絶対宇髄さんいるじゃん後ろ』
「うわってなんだよ失礼な奴」
案の定背後に宇髄さんが立っていました。
『…なんでいるんです？こんなファンシーなお店にビックリ筋肉マンが』
「何なのお前さっきから派手に失礼だな」
宇髄さんが空いていた私の横の椅子にドカッと腰を下ろす。
「私が呼びました」
『え』
しのぶちゃんが手を挙げる。
彼女はちょっとだけ眉を下げて、困ったような顔で私を見た。
「駄目でした？」
『いや全然？』
「A、お前煉獄に手ぇ出されてないってほんとかよ」
宇髄さんが私のパンケーキから勝手に苺をつまんで食べながら言う。
『……ほんとですけど』
「俺は考えたんだけどよ、お前は派手に色気が足りてねぇんじゃねぇかって」
『2期決まったからって調子乗ってますよねド派手に行くぜ』
「おう、ド派手にな」
宇髄さんが3つ目の苺を勝手に取って口に運ぶ。
おかげで私のパンケーキのトッピングの苺は姿を消した。
『…激おこ』
「まあまあAさん、ここは聞いてみるのも面白いかもしれませんし。私の苺をあげます」
しのぶちゃんがニコニコしながら言う。
なんか企んでるように見えるのは気のせいかな
「いいか？煉獄杏寿郎っつう男はな、派手にムッツリスケベボーイだ」
宇髄さんがこめかみの横にピシと人差し指を立てて言う。
『知ってますよ』
「…おう」
微妙そうな顔をして宇髄さんが頷く。
『ていうか宇髄さんもでしょう』
「ふざけんな俺はオープンスケベだ。」
ここで説明。
正しくムッツリスケベとは、色事に興味がないふりをしてみせるが内心は興味津々の人を指します。
「知らなかったわ！煉獄さんがムッツリスケベ…！」
「煉獄さんは確かにそういう話をしませんね。なるほど、ムッツリだから…」
蜜璃ちゃんとしのぶちゃんが驚いたように言う。
「だがお前はまだ知らない！」
『何を？』
私が聞くと、宇髄さんはニヤッと笑ってでかい声で言った。
「あいつの性癖をだ！！」
可愛いカフェで性癖とか言っちゃう男の顔を三人で呆然と見つめた。
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おさかなだいすき(プロフ) - さくらさん» コメントありがとうございます！！だいぶ前に頂いたコメントに返信すみません！そして長い間更新できずに申し訳ありません！読んでいただけて本当に嬉しいです！！ (2021年9月25日 21時) (
レス) id: cdd0af75bb (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - こんばんは！上がったり下がったりしながら夢主ちゃんにときめいている煉獄さん、お茶目でかわいらしいです！今夜も素敵な更新ありがとうございます！幸せな気持ちになりました！ (2021年7月3日 22時) (レス) id: 7c69c8f6ba (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - さやさん» コメントありがとうございます！！！なかなか更新できず申し訳ありません！！今後ともどうぞよろしくお願い致します…！！！ (2021年7月3日 0時) (レス) id: cdd0af75bb (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - コメント失礼しますm(_ _)mこの作品の煉獄さん可愛くて大好きです(*´∀｀*)！！お風呂の攻防戦のとこなんて、反省してない煉獄さんが可愛すぎて(*´Д｀)尊。次の更新を楽しみに読み返しに行ってきます＼(^^)／ (2021年6月11日 17時) (レス) id: 7025e10926 (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - annkoさん» コメントありがとうございます！！！頑張ります！！！！ (2021年4月25日 7時) (レス) id: cdd0af75bb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おさかなだいすき | 作成日時：2021年1月29日 19時
