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6話 ページ7

村田さんと別れて家に帰る。

『…マジかぁ』

さっきの村田さんの顔を思い浮かべる。





いや、マジかぁ…。




荷物の整理の続きをしていると、外階段を誰かがのぼる音が聞こえてきた。

奥の角部屋の人が来たのかな?



しばらく部屋の片付けをしたあと、挨拶に行こうと菓子折りの入った紙袋を掴んで立ち上がった。

インターホンを鳴らす。




「む!!どなたですか!!」


…うるさ。



『…隣に越して来たものです…』

「承知した!!」


すごい声がでかいな。
隣の部屋で生活してたらうるさそう。







ガチャ、と音がなってドアが開く。






金色で毛先が赤い長髪で、体格のいい男の人が出てきた。

長袖のカッターシャツを腕まくりしていた。


……ん?









会ったこと…ある…?





ドアを開けて出てきた彼も、私の顔を見てしばらく呆然としていた。



「…む!以前どこかで会わなかっただろうか!」

『…あったような気がしなくもないです!』




しばらくぼーっと見つめ合っていたが、一体どこで会ったのか全く思い出せなかった。



『…あ、私この度隣に越して来たAAと申します。』


「…むう?」


その人は私の名前を聞いて、少し驚いたような顔をした。

ん?なんで?





『…?AAです…』




「…俺は煉獄杏寿郎だ!」

『…あ』





煉獄杏寿郎…ってさっき聞いた人…
村田さんが言ってた人だ。

キメツ学園に勤めてて、前世は炎柱で、何故か私が忘れちゃった人。




『…ひょっとして前世、の記憶あったりしますか…?



鬼殺隊の炎柱、だったり?』





恐る恐る聞くと、煉獄さんは大きく頷いた。


「ああ!

ではやはり、俺の忘れてしまったAAさんは君なんだな!」


そう言って煉獄さんは笑った。



その笑顔に何故か胸がぎゅっとなった。



『…やっぱりそうですか!だから会ったことある気がしたんですね。』

「そうだな!しかし何故俺達はお互いの事を
忘れてしまったのだろう?」




うーん、と二人で首を傾げたが何もわからなかった。

しばらく話をして、私達は同い年であることを知った。



「Aは誰から俺のことを聞いたんだ!」

煉獄くんが私にそう聞いた。


『村田さんにさっき聞いたよ。村田さんも私の隣に住んでるから。
確か二人は今はおんなじ学校で先生だよね?』


私が答えると、驚いたように煉獄くんは目を丸くした。



「村田もここに住んでいるのか!」

『知らなかったんだ』

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菰#夜桜#炎柱#鬼滅オタク - 絶対続き読みます! (2020年10月7日 16時) (レス) id: b2420ac3d4 (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - nasiremonさん» びゃあ!!!褒められた!嬉しい!!更新頑張ります!!これからもよろしくお願い致します。 (2020年6月12日 22時) (レス) id: 2ba5de8c1b (このIDを非表示/違反報告)
nasiremon - 面白いですね!!ちょいちょい入ってくるギャグが毎回どツボにはまりますww更新頑張ってください!! (2020年6月12日 21時) (レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - ねねさん» わー!!ありがとうございます!!嬉しすぎて喉乾いてきました!!頑張ります! (2020年6月7日 21時) (レス) id: 2ba5de8c1b (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - 炎さん» ありがとうございます…牛丼美味しいですよね!食べたいです。 (2020年6月7日 21時) (レス) id: 2ba5de8c1b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:おさかなだいすき | 作成日時:2020年5月17日 20時

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