43話 ページ44
『蜜璃ちゃん…!』
「Aちゃん!」
夏休みが始まって最初の土曜日、カナエさんとしのぶちゃんとショッピングセンターに水着を買いに来た。
そこで蜜璃ちゃんに出くわすという奇跡が起こる。
「この子私が作ったビッグバンドキャットなの」
蜜璃ちゃんがカバンにぶら下がっているストラップを見せてくれた。
大きい手にでべそで目が飛び出たネコ。
『かわよ!』
「でしょう!可愛いって言ってくれたのAちゃんで二人目なの。一人目は伊黒さん」
『もっと評価されるべきよ』
前世ぶりの再開に盛り上がりすぎて、胡蝶姉妹に軽く怒られる。
ここでは水着の特売催しが大々的に開催していて、カナエさんイチオシらしい。
「一緒にいいのを探しましょうAちゃん!」
と、カナエさんが私の背中を押しながら言う。
「姉さんだけじゃ心配ですから私も行きますね」
しのぶちゃんもついてくる。
「Aちゃんの水着を買うのね!キュンキュンしちゃう!」
と言いながら蜜璃ちゃんもついてきて、結局全員で私の水着を選ぶことになった。
『うーん…これは?』
「「「却下」」」
かれこれ30分。同じ会話を延々としている。
とりあえず最初は私の好みで水着を選んでみようという試みだったが、どうやら私には絶望的にセンスがないらしい。却下祭りだ。
「Aちゃんはスタイルがいいんだからそんな体型とかは気にしなくていいのよ」
カナエさんが言う。
私が手に持っていたタンキニはカナエさんによって棚に戻された。
「こんなのどうですか?」
しのぶちゃんが水着を見せてくる。
レースアップで青色の水着。ボトムのサイドが編み上げになっていてリボンがついている。
たしかに可愛い…けど
『…もうちょっと隠れてるので』
「Aさんは胸も大きいですし、脚も長い。くびれもデコルテも綺麗です。
見せない手はないでしょう。
そしてAさんの肌はブルベの夏なので涼し気な色が似合います。
例えば青や水色ですね。
レースアップの水着は確かにセクシーですが、健康的にみえますし大人の方もよく着られています。
Aさん、煉獄先生に見せるならこれが一番ですよ」
しのぶちゃんが一息で言って私に微笑みかけた。
『……ん?』
最後…なんて?
「煉獄先生のこと好きなんですよね?」
しのぶちゃんが私の目を見つめる。
『…………へい』
なぜばれてる
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菰#夜桜#炎柱#鬼滅オタク - 絶対続き読みます! (2020年10月7日 16時) (レス) id: b2420ac3d4 (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - nasiremonさん» びゃあ!!!褒められた!嬉しい!!更新頑張ります!!これからもよろしくお願い致します。 (2020年6月12日 22時) (レス) id: 2ba5de8c1b (このIDを非表示/違反報告)
nasiremon - 面白いですね!!ちょいちょい入ってくるギャグが毎回どツボにはまりますww更新頑張ってください!! (2020年6月12日 21時) (レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - ねねさん» わー!!ありがとうございます!!嬉しすぎて喉乾いてきました!!頑張ります! (2020年6月7日 21時) (レス) id: 2ba5de8c1b (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - 炎さん» ありがとうございます…牛丼美味しいですよね!食べたいです。 (2020年6月7日 21時) (レス) id: 2ba5de8c1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おさかなだいすき | 作成日時:2020年5月17日 20時