38話 ページ39
『…水着ないわ…』
職員室で呟く。
明日からは夏休み。
二週間後には2泊3日の旅行が待っていた。
海で遊ぶらしいから水着は必須だろうな…
「水着？」
隣の席の煉獄くんが先程の私の台詞を拾っていたようだ。
私の方を見ながら聞き返してくる。
『…旅行の時のやつね。』
「ああ！確か今年は海か！」
『うん。煉獄くんも行くんだ』
「うむ！」
…去年は海もプールも行ってないからなぁ。
去年は悠人くん(元彼)に誘われたけど断っちゃったし。
大きな溜息をつくと、煉獄くんが私の顔を覗き込んだ。
煉獄くんの赤い瞳が私の目をじぃっとみつめる。
…近い。
「大丈夫か！」
『…うん。離れて。』
「…むう！」
毎日忙しいおかげであまり考える暇なかったけど、四年間付き合ってた彼氏に振られたんだよな…
やっぱり家に帰って誰もいないのは寂しい。
長い間一緒に過ごすといるのが当たり前になっちゃって駄目だな。
「買いに行くのか！」
『…あーうん。』
まあ普通にビキニかな。
青とか白とか涼し気な色がいい。
「…君にはこれがいい！」
そう言って煉獄くんがスマホで画像を見せてくる。
こ、これは…！！
『…ウェットスーツだよこれ』
「そうだな！」
煉獄くんは真面目な顔で私を見る。
『え、いや…は？』
「これしか許さない！」
……この人今日どうしたんだろう。怖い。
水着とウェットスーツは違うんだよ、煉獄くん。
『…ダイビングする予定ないよ。』
「そうか！」
えぇ…(困惑)
困っていると通りかかったカナエさんが口を開いた。
「あんまり意地悪しちゃだめよ。」
「俺は本気で言っ」
「だめよ。」
煉獄くんの言葉を遮ってカナエさんが笑顔で言う。
「Aちゃん、土曜日一緒に水着買いに行きましょう」
『わーい！！』
嬉しい！ウェットスーツ着ないで済む！
「っ…胡蝶先生！俺としてはあまり肌を」
慌てたように煉獄くんが横から言った。
「分かってるわよ〜うふふ」
またカナエさんは煉獄くんの言葉を遮り言って、煉獄くんに近づき何かを耳打ちする。
それを聞いた煉獄くんの顔が火をつけたように急に真っ赤になった。
「違っ…いや、俺は…っ」
慌てたように言う煉獄くんを見て、カナエさんは微笑みながら言う。
「いいのよ〜男の子だもんね〜」
笑顔でカナエさんは去っていった。
………？
今何起こったん？
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菰＃夜桜＃炎柱＃鬼滅オタク - 絶対続き読みます！ (2020年10月7日 16時) (
レス) id: b2420ac3d4 (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - nasiremonさん» びゃあ！！！褒められた！嬉しい！！更新頑張ります！！これからもよろしくお願い致します。 (2020年6月12日 22時) (レス) id: 2ba5de8c1b (このIDを非表示/違反報告)
nasiremon - 面白いですね！！ちょいちょい入ってくるギャグが毎回どツボにはまりますww更新頑張ってください！！ (2020年6月12日 21時) (レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - ねねさん» わー！！ありがとうございます！！嬉しすぎて喉乾いてきました！！頑張ります！ (2020年6月7日 21時) (レス) id: 2ba5de8c1b (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - 炎さん» ありがとうございます…牛丼美味しいですよね！食べたいです。 (2020年6月7日 21時) (レス) id: 2ba5de8c1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おさかなだいすき | 作成日時：2020年5月17日 20時
