33話 ページ34
『走るの速っ…怖っ』
「あいつらは特殊だからAは気にしないでいい」
伊黒さんが隣から気を遣ってくれる。
生徒vs教師のリレーが始まった。
最後の競技だからか知らないけど、生徒たちの盛り上がり方が異常。
第一走者の竈門くんとカナエさんが驚異的な速さで教員席の前を駆け抜けていくのが見えた。
カナエさんとか私に手振っていったけど。
竈門くんも超速い…体操服から伸びる脚の筋肉すごい。
赤のハチマキがパタパタ揺れる。
カナエさんはさねみんに、竈門くんは嘴平くんにほぼ同時にバトンを渡す。
この二人も怖い。
なんか叫んでるし。
さねみんの方が少し速いけど、後ろからピッタリくっついて嘴平くんが走ってくる。
「まぁてまてまてェい!!!」
「黙って走れ!舌噛むぞォ!」
優しいなさねみん。
化物的な速さで走り抜けた二人の次にバトンを受け取ったのは、我妻くんと宇髄さんだった。
我妻くんが宇髄さんと走るのを全力で拒んでいたが、泣く泣くスタートする。
でも我妻くん走るのすごい速い。
それにしても宇髄さん脚長いな。
光の速さで走り抜けた二人は、カナヲちゃんと煉獄くんにバトンを渡した。
煉獄くんはっや…
すらりと長い筋肉質な脚が、地面を強く蹴る。
戦闘態勢のポニーテール煉獄くんは女子生徒のカナヲちゃん相手にも一切手を抜かなかった。
でもカナヲちゃんも凄い速い。
なんていうかね、スタタタって感じ。
アンカーは冨岡さんとしのぶちゃんだった。
煉獄くんからバトンを渡され、冨岡さんはしのぶちゃんより早く走り始める。
――――が、しかし!
冨岡さんが腕を振った拍子に、バトンが手からすっぽ抜け、バトンはそのまま宙に舞った。
「っ笑止千万!」
冨岡さんが絶望感たっぷりに言う。
いや言うてる場合か
取りに行け。
その隙にしのぶちゃんが走って行ってしまう。
冨岡さんがバトンを取りに行ったが、なんと冨岡さんが投げた先は草むらで、不幸なことにバトンは緑色だった。
詰み。
しのぶちゃんがゴールし、みんなが歓声をあげている間、冨岡さんは必死にバトンを探していた。
気の毒。
こうして体育祭は幕を閉じ、期末テストとクソ暑い季節がやってくる。
『あれ?伊黒さん何作ってるんですか?』
「見ればわかるだろう。赤点を取るであろう生徒へのペットボトルロケットだ」
『…んん?』
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菰#夜桜#炎柱#鬼滅オタク - 絶対続き読みます! (2020年10月7日 16時) (レス) id: b2420ac3d4 (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - nasiremonさん» びゃあ!!!褒められた!嬉しい!!更新頑張ります!!これからもよろしくお願い致します。 (2020年6月12日 22時) (レス) id: 2ba5de8c1b (このIDを非表示/違反報告)
nasiremon - 面白いですね!!ちょいちょい入ってくるギャグが毎回どツボにはまりますww更新頑張ってください!! (2020年6月12日 21時) (レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - ねねさん» わー!!ありがとうございます!!嬉しすぎて喉乾いてきました!!頑張ります! (2020年6月7日 21時) (レス) id: 2ba5de8c1b (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - 炎さん» ありがとうございます…牛丼美味しいですよね!食べたいです。 (2020年6月7日 21時) (レス) id: 2ba5de8c1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おさかなだいすき | 作成日時:2020年5月17日 20時