3話 ページ4
『…はあ』
彼と別れてから、すぐに部屋探しを始めた。
若い高校教師がそんなにいい部屋を借りれるわけもなく、キメツ学園から近いアパートの一室を借りることに決めた。
ここならキメツ学園までバスで通勤できる。
結構新しくて、部屋が狭いこと以外に不便はないかな。
今日は引っ越し当日だ。
ああ、礼金敷金に…
お隣さんへの挨拶の菓子折り…出費が痛すぎる。
まあでも私が引っ越さなくたってあんな広い部屋の家賃一人じゃ払えなかったからな…
どうしようもない。
一人暮らしは初めてじゃない。
大学時代の四年間はずっと一人暮らしだったから慣れてる。
物も少ないから、知り合いの車で運んでもらった。
大家さんに挨拶をして、鍵を受け取る。
「そういえば今日もう一人新しい人入るんだ。奥の角部屋、あんたの隣だよ。」
優しくて呑気そうな人なおばさんだった。
お隣さん…かぁ。
可愛い女の子がいいな、今男の顔見たくないし、と思いながら外階段をのぼる。
奥の角部屋は私が契約をするちょっと前に埋まってしまった部屋だ。
そうか、その人も今日入居なのか…
私から角部屋を奪ったやつの顔を挨拶ついでに拝んでやろう。
一人…寂しいな。
部屋の真ん中で荷物の整理をしながら思う。
悠人くんは私が出て行くとき、Aは悪くないってずっと言ってくれた。
そんなこと言わないでほしかった。
どうせなら
「Aが悪い。最低の女だ。
まだジャガイモのほうが可愛げがある。
このゴリラ！森へ帰れ！！」
とか言って徹底的に振って欲しかったな。
なんか心がもやもやして気持ち悪い。
部屋を簡単に片付けた。
そろそろお隣さんヘ挨拶に行こう。
部屋から出る。
奥の角部屋のお隣さんはまだ越してきてなかった。
まあいいや、手前のお隣さんだけ先に挨拶しちゃおう。
そう思ってインターホンを鳴らす。
「…はーい…？」
眠そうな声が聞こえた。
『あ、本日隣に越して来た者です』
「…はーい」
返事から暫く経ってから部屋のドアがゆっくりと開かれた。
寝起きかな、顔見んとこ。
『本日隣の202に越してきました、AAで』
「は？」
『…え？』
恐る恐るその人の顔を見上げた。
金髪のパンチパーマのごつい人とかかな…怖。
いや、真逆…
サラサラの…くろ、かみ…
「A！？」
『…村田さぁん！？』
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菰＃夜桜＃炎柱＃鬼滅オタク - 絶対続き読みます！ (2020年10月7日 16時) (
レス) id: b2420ac3d4 (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - nasiremonさん» びゃあ！！！褒められた！嬉しい！！更新頑張ります！！これからもよろしくお願い致します。 (2020年6月12日 22時) (レス) id: 2ba5de8c1b (このIDを非表示/違反報告)
nasiremon - 面白いですね！！ちょいちょい入ってくるギャグが毎回どツボにはまりますww更新頑張ってください！！ (2020年6月12日 21時) (レス) id: fa0cba8ed9 (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - ねねさん» わー！！ありがとうございます！！嬉しすぎて喉乾いてきました！！頑張ります！ (2020年6月7日 21時) (レス) id: 2ba5de8c1b (このIDを非表示/違反報告)
おさかなだいすき(プロフ) - 炎さん» ありがとうございます…牛丼美味しいですよね！食べたいです。 (2020年6月7日 21時) (レス) id: 2ba5de8c1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おさかなだいすき | 作成日時：2020年5月17日 20時
