煉獄さんはむつかしい

9話 ページ10

「本当に君は！」



……あっ！男に不用意に触るなって言われたとこだった。


やっべ。怒られる…と身構えると、玄関が騒がしくなって運良く！煉獄家の皆様が帰ってきた！



……これは好機。


『あっ！じゃあ私！お父さん達に挨拶したらそろそろ帰るね！！！』

「…………ああ、見送ろう。」




渋々、といった様子で杏寿郎が言った。

圧倒的感謝！！







『失礼します、ご無沙汰しております。

AAです。今日はお留守中にお邪魔しておりました。』



「……！あら、Aさん。

いらしてたのですね。お久しぶりです。

昔のようにまた遊びにいらしてください。杏寿郎も千寿郎も寂しがっておりましたよ。」


『また是非伺います！』



………初耳なんですが？

千寿郎くんはともかく、杏寿郎が寂しがってたって？



わあお、超嬉しいうふふふふ(恐怖)




そして杏寿郎のお母様相変わらず超美人だった。

小さい頃から見ていても、やっぱりきれいな人はきれいだ。


『……ではそろそろお暇さ…「もしかして…Aさんですか…？」




私の声を遮って、高めの声が聞こえた。





この声………！

千寿郎くん！！！




　
『久しぶりです！！Aですよ！元気でしたか！？』

「Aさん！お久しぶりです！俺は元気にしておりました！Aさんは元気でしたか？」


『とても元気でした！』



しばらく千寿郎くんと見つめ合ってニコニコニコニコしてた





　 かわいーなあーもう！


千寿郎くんの可愛さに目を細めていると、

遠くから「おっ！」という声が聞こえてきた。






「A！来てたのか！また来てやってくれ！喜ぶぞ！特に杏寿ろ

「父上！Aはもう帰るらしいので、見送りに行って参ります!!!!」


…………すまん、気をつけるんだぞA、杏寿郎。」







何かを言いかけたお父さんを杏寿郎が遮っていった。


相変わらず声が大きいですね。





「…………もう帰ってしまわれるのですか？」



千寿郎が私を上目遣いで見て言う。









ゔっ!!!(時差)


せんじゅろうくん！！！！！
君ちょっと！可愛すぎるよ！！！だめだよ！地球救えるレベルの笑顔！！！！



『………また来てもいいかな！』

「是非！お待ちしています！」




…ありがとう君の笑顔で明日も私は生きてゆけます…！

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