4話 ページ5
……………は?
…おっっっっも!
何これ超重い!
腕取れるっ!取れる!!
こんなに重いもの人生で初めて持ったわ!(言い過ぎ)
いやほんとすごいな杏寿郎…
まじ尊敬する…あんな重いもの振り回してたらそりゃあんなムキムキになるわ…
かつて一緒に風呂に入ったときはそんなだったけど…
年月って凄い
年月っていうか彼の努力と体力が凄い
暫くしてから、音を立てて襖が開きお盆を持った杏寿郎がかえってきた。
『あ、お帰りー』
「うむ!!ただいま……」
杏寿郎の目線が下を向く。
刀を持っている(持ててない)私を見ると一瞬顔を歪ませた。
お盆を音速で机において、音速で私のもとに来た。
「………慣れないことをしたら危ないだろう!!
俺が一緒にいないときにはやめなさい。
いつも君は見ていて危なっかしい」
と顔は笑っているが、少し怒気を含んだ声で上から言われる。
『…ごめんなさい』
と言いながらもとの位置に刀を戻した……かったけど重すぎて震えてるのを見て杏寿郎が手伝ってくれた。
……ていうかほとんど杏寿郎が戻してくれた。
なんか男の人って感じだなあ…まあ男の人なんだけど
…背も伸びて今は私よりだいぶ大きい。
…すごい…うん。
…つよそう(語彙力)
「飲むといい!A!」
と杏寿郎から差し出された湯呑には
なんだか色の濃ゆい茶色いぽてっとした液体と個体の中間の物体が入っていた。
……お茶??
これはお茶じゃない。
少なくとも私の知ってるお茶じゃない。
恐る恐る湯呑から顔を上げ、彼の顔を見る。
屈託のないいつもの笑顔の杏寿郎。
暫く見つめていた。
ら、唐突に気づいた。
あ、待って、駄目じゃん。
そうじゃん。
そうだった!この人そうだったんだよ!なんで忘れてた!そうだったんだよ
この人!料理できない星の元に生まれたんだった!
茶も!?茶もだめなのか!
茶は料理なのか!!!!?
怖いけど聞いてみる…(なけなしの勇気)
『………杏寿郎、これ何入れたの。
怒らないから言ってみなさい。』
そう言うと、杏寿郎は少し眉尻を下げて不安そうに湯呑の中を凝視しながら言った。
「………茶葉を塩と茹でた!
そこにはちみつとあんこを入れてみたのだが
……だめだったか?」
『……もう…だめとかいう次元じゃないわ…』
どういう意図があったんだろうか。
きっと私にはわかれない。
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抹茶タピオカ2号(プロフ) - ウ〜〜〜〜〜!?!?////ヤバイ吐血&鼻血が、止まらん!!((変態とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年4月4日 20時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - 千寿郎お母様にそっくりだー( ゚□゚)とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年4月4日 2時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - うわー!杏寿郎と夢主ちゃんが、大変なことになってる!\(゜ロ\)(/ロ゜)/とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年4月3日 21時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
roro(プロフ) - 始めまして!めちゃめちゃ面白くて何回も読み返しました!更新楽しみにしてます!頑張ってください! (2020年4月3日 2時) (レス) id: 66099f3f1d (このIDを非表示/違反報告)
抹茶タピオカ2号(プロフ) - とても面白かったです( ≧∀≦)ノ (2020年4月3日 0時) (レス) id: 48661705e7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おさかなだいすき | 作成日時:2020年3月24日 15時