煉獄さんはむつかしい

23話 ページ24

『えーと…私は煉獄杏寿郎の幼馴染のAAです………そちらは？』



3人に自己紹介しました。

……にしてもこの子ら凄い賑やかだね。

　

自己紹介してる間もなんか「ひえっ」て言ってるたんぽぽくんいるし。





…ふしぎ〜!!!




「俺は竈門炭治郎です！炎柱の幼馴染なんてすごいですね！」

　

「おっ俺は我妻善逸って言います！……Aさん、恋人っていたりしますか⁉」


『…いませんが、凄い男前な好きな人がいますね！ごめんね！』

　
「告白もしてないのに振られたァ!!!」



　
「俺は嘴平伊之助だぜ！山の王だ！子分にしてやってもいいぜ！」


『…あー、また今度是非！』






うん！まあ！とりあえず、
竈門くんと、嘴平くんとたんぽぽくんね！


承知した！








『…で皆さんがどうしてここに？』


「あぁ、任務だよ、任務。遊郭に潜入するんだ。そんで煉獄を連れて行こうと思ってんだ。」








へー……遊郭かぁ。



…って遊郭！？…あの遊郭？







『…そこに杏寿郎が鬼を斬りに行くんですか？』
　


「いや、あいつは囮だな。

鬼をおびき出すための人員だ。

なんせ潜入するから、派手な男がいたほうがいいだろ。まぁ俺様には負けるけどな！」


『いや、負けてないです。


………囮って、お客さんとしてって事ですか？』

　



「…こいつらは女装させて遊女としてだ。

しかしまあ煉獄は客としてだな。


最初はこいつらだけだったんだが、こいつらの女装姿が想像以上に酷くてな」




『だめです。なら杏寿郎も女装させてください。彼ならきっと可愛い。』






宇髄さんと三人組が驚いたように目を丸くして私を見た。




しばらくすると宇髄さんは何かに気づいて、ニヤニヤしながら私を見てこう言った。






「おいおい。あんなゴツい体した女がいるかよ。

……まぁお前が代わりに遊女として潜入するって事なら考えてやっていいけど？…なかなか派手な顔してるしな」



そう言って私の顎を片手で緩く掴み自分の顔を見上げさせた。








…む。気づかなかったけど、なかなかの男前。




『…とにかく！
杏寿郎がお客さんとして遊郭に行くなんて許せません！』






宇髄さんに顎を掴まれながら大声で言った。


だって！




遊郭って……綺麗な女の人といちゃいちゃするところでしょ！



私知ってるんだから！

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