煉獄さんはむつかしい

17話 ページ18

杏寿郎が弘さんに断って、私を杏寿郎の仲間の席ヘ連れてきた。





よかったよかった。も少しで弘さんにキレるとこだった。





……あ…でも、待って！杏寿郎の仲間ってことは超強いってことだよね…？


こ……怖い！！戦えとか言われたらどうしよう！(言われません)



「これが俺の幼馴染のAAだ！」

杏寿郎に紹介され、皆さんからじーっと見られる。





「凄く可愛らしいですね、ね？煉獄さん」

と最初に口を開いたのは、凄く綺麗な女の子で、頭に蝶の髪飾りをつけている。


「凄く可愛らしいわ！お友達になりたい！！」

淡い桃色と黄緑色の髪色の可愛い女の子からも褒められる。








…可愛すぎた。








………………すき(小宇宙)



『是非お友達になって！！！』

そう唐突に叫んだ私を二人は唖然とした顔で私を見つめる。



「…Aは昔からちょっと不思議なところがあるからな！

まぁそこがかわい……是非友達になってやってくれ！」



杏寿郎がそう言ってにっこり笑った。杏寿郎の仲間はにやにやした。


「ふふ是非お友達になりましょうAさん。」

「Aちゃんとお友達になれて嬉しいわ！」

二人が優しく言ってくれる。私も嬉しいわ！



杏寿郎が一人ずつ皆さんの名前を紹介していってくれる。

しのぶちゃんと蜜璃ちゃんね！覚えた！！
名前も可愛い。




なんせ杏寿郎抜いて8人もいるから全員の名前は覚えられてない。


まあ仕方ない。






しばらくしのぶちゃんと蜜璃ちゃんと談笑していると、隣の席から弘さんが声をかけてきた。




「そろそろ僕のAさんを返してもらおうか。」

『……誰の何…だって…？』

キレそうになった私をしのぶちゃんと蜜璃ちゃんがなだめて、渋々もとの席へ帰った。





…………柱の皆なんか弘さんの事すっごい睨んでるんだけど…好き！！弘さんの敵は私の味方ですから。





「…何を話していたんだい？」

ぜんざいを食べながら弘さんが私に聞いた。




『…別に大したことではないですよ？

杏寿郎の仕事のお仲間さんたちを紹介してもらっただけですから。』



「……そうか。

しかし逢引中に呼び出すなど、あの煉獄とか言う男はつくづく常識のないいい加減な男だな。

ねぇ？Aさん」



『…私はそう思わないです』

私がそう言うと、弘さんは目を見開いて言った。

「あんな男とは早く縁を切ってしまいなさい。君の質まで下がってしまうぞ」








頭の中で、何かが切れる音がした。

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