煉獄さんはむつかしい

12話 ページ13

…………つまんな。


出てきたあくびを必死に噛み殺す



弘さんには悪いけど家帰ってゴロゴロしたいなあ。

眠いよ!!!!!




観戦中なんか隣で弘さんがずっと解説してくれてるけどよくわかんないよ。


全く私の方を見ようとしない。



………弘さんは楽しそうでいいっすね。






2時間後!!!



「そろそろ出ましょうか！」
『はい！！！是非！！そうしましょう!!!』


「…………どこに行きましょうか！？」









嘘



まさかの！無計画!!!!





考えてないんかい！！嘘すぎでしょ！？



おまいは私を相撲に連れてってどうするつもりだったんだよぉ！よくわかんないよこの人！




相手のこと全然わかってないよ今のとこ！

相撲好きな男前って事くらいしか把握できてないよ！！





よくわかんないよ！！怖い！！！！



誰か！助けて！





『…………甘味処でも行きますか？』


「はっ！それはいい考えだ！流石僕のAさん！美しいだけでなく天才なんて!!!」









　



誰がお前のだよ！！


はっ！じゃねぇよ！！


褒め方！！！！！！

驚くほど嬉しくないよ!!!!!
甘味処っていうだけで天才だったら全人類天才だよね！








『ふっ………ふふっ…ありがとうございます。では向かいましょう？』



危な…ふざけんな！この野郎！って言いそうになった。上手く誤魔化せたわ。天才かもしれん。






甘味処ね…えっと待ち合わせのとこでいいか。





よし行くぞー…って…待って……ここどこ？





弘さんの後ついてここまで来たからここがどこなのかわかんない。





まあ弘さんについて行こ。




『……弘さん？実は私あまりこの辺りの地理に明るくないので…待ち合わせの甘味処まで連れて行って下さいませんか？』




「はい！勿論です!！！
いやあ名前で呼んでくれるなんて嬉しいことだなぁ。エヘヘへへへ！！！

エヘヘへ…
…来た道はわかるんですがね…

…エヘヘへ……えっと…どうやって帰るのか…
……ねぇ……ここ、どこでしょうね？僕の可愛いAさん」









　

し、



しばいたろか！！！

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